現在、世界中で広く行われている薄毛治療のひとつに、自毛植毛があります。自分の毛を薄い部分に植毛するという方法ですが、これを成功させるためには、やはり良い土壌と良い苗が必要なようです。
田植えに似ている自毛植毛
男性の場合、頭頂部が薄毛でも耳の後ろから後頭部にかけては毛が残っていることがほとんどです。つまり、後頭部は男性ホルモンの影響を受けにくい部分であることも言えますが、ここの毛が残っていることが、自毛植毛の第一の条件になります。
そして、豊富に毛がある部分を頭皮ごと切り取り、頭頂部など脱毛が進行している部分に移植するのです。
つまり、自毛植毛とは、苗を育ててから田んぼに植え、そこで大きく成長させるという、田植えに似ており、この場合の田んぼは頭皮、苗は毛髪になります。
理想的な頭皮の状態とは?
自毛植毛をするために、理想的な頭皮とはどのような状態でしょうか?まず、田んぼにあたる頭皮ですが、強い皮膚炎があったり、火傷やケガの跡などで血流が悪い場合には、植毛がうまくいかないことがあります。
そうなると、せっかく植毛しても通常よりうまく毛が育たなかったり、細い毛になったりしてしまいます。
薄毛になってはいても、頭皮状態を健康に保つことは自毛植毛を成功させる第一の鍵となるでしょう。
良い苗を移植するためには?
自毛植毛に大切な苗とは、男性ホルモンの影響を受けていない部分の毛のことです。この毛包ごと移植する毛髪は、移植先ではなく元々あった場所の性質を維持し続けると言われているため、もし将来脱毛しそうな要素があるならば、せっかく移植してもいずれ薄毛になるということになってしまいます。
つまり、男性の場合は後頭部の大後頭部隆起より下からドナー採取することになります。
苗の採取方法は、現在「ストリップ法」か「FUE」となります。大切で貴重な苗を、慎重に患部に植えていくのですね。
自毛植毛術を考えている方は、身体の内側から頭皮と頭髪を健康に保つ努力が必要ということですね。
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