遊離植毛手術とは?植毛のメリットとデメリット

1x1.trans 遊離植毛手術とは?植毛のメリットとデメリット

薄毛治療のひとつとして、自分の毛包を使った「植毛術」があります。文字通り「手術」を要しますが、そのメリットとデメリットとは何でしょうか?

メリットだけでなく、デメリットをよく知ることで治療の方針の参考にしてください。

遊離植毛手術とは?

遊離植毛手術とは、主に毛の生えている後頭部から頭皮組織を切り取り、毛包単位に切り分けてから頭頂部など毛のない部分に移植する手術です。
例えて言えば、苗床で育てた稲を、一本ずつ分けて田んぼに植えていくようなイメージです。

人の毛髪は、1〜3個の毛包が一群となっているため、毛包のグループを1ユニットとして毛包単位に切り分けていきます。移植箇所にはあらかじめ穴を開けて埋め込むような形になります。

植毛手術のメリット

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移植時に毛包の損傷が少なければ、約90%以上は新しい場所に定着すると言われています。また、自分の組織なので拒否反応は起こりにくく、毛包が定着してくれれば髪が生え、伸びていきます。

さらには、毛包は元々あった場所の性質を持ち続けるため、移植してもDHT(ジヒドロテストステロン)の影響を受けてまた抜け落ちる心配もないそうです。
薬剤では治療不可能な脱毛症には効果的で、生着すれば長期間再び脱毛に悩まされることが少なくなります。生え際が自然であるのも嬉しいポイントです。

植毛手術のデメリット

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移植手術を行うと、無事に定着した毛包の大半はすぐに休止期に入ってしまいます。つまり、移植したらすぐに髪の毛はほとんど抜け落ちるということ。
しかし、また成長期に入ると生えてきます。伸びてくるまでに4〜5ヶ月かかるため、効果が表れるまで半年ほどかかってしまいます。

しっかりとして効果を得るには、脱毛の進行具合にもよりますが、植毛手術を2〜3回繰り返す必要があり、金額も一般に100〜150万円程度かかるそうです。
ただし、成功すれば長期間薄毛に悩まずにすむと考えると、安いと考える人も多いようです。

また、術後に毛嚢炎や表皮のう腫ができるといったリスクもあります。

植毛術を受けるのは勇気のいることかと思います。専門医の意見をよく聞き、デメリットもよく知った上で植毛手術を受けるかどうか決めることをおすすめします。

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