薄毛で悩んでいる人は、植毛や増毛といった方法を考えたことがあるかもしれません。
しかし、何事にもメリットがあればデメリットもあります。見た目は元に戻って若々しくなっても、髪に負わせるリスクは知っておいてください。
増毛のリスク
増毛とは、エクステンションと同じように1本の自毛に複数の人工毛を結びつけるなどして髪を増やします。
つまり、1本が3〜4本になるので、その部分が単純に3倍〜4倍に増えるワケですね。
しかしながら、1本の髪に数本の人工毛を結びつけると、髪に重りを付けているようなものです。頭皮にも負担がかかり、かえって抜け毛に繋がることがあることも、覚えておかねばなりません。
また、増毛は根元からかなりボリュームアップすることができますが、自毛は伸びていきますから当然人工毛との結び目が下に落ちていきます。結局は繰り返し増毛する必要があるため、頭皮へずっと負担をかけることになってしまいます。
植毛のリスク
植毛とは、頭皮の毛穴に自毛を植え付ける方法です。「単一植毛法」という方法が一般的で、後頭部の皮膚を毛根ごと採取して株分けし、薄い部分にひと株ごと移植していきます。
形成外科医が一本一本手作業で植えるため、一度に広い範囲に植毛することは難しく、何回か手術を繰り返すことになります。
しかしながら、植えた髪の毛はすべてがきちんと定着する訳ではありませんので、最初にしっかり専門医の説明を聞いて納得してから行ってください。
植えた毛が定着すれば、ヘアサイクルによって成長してやがては休止期に入って抜け落ちたりもしますが、髪が伸びても自分の髪のように扱うことができるメリットはあります。
どちらも髪には大きな負担
増毛は残った自毛や頭皮に負担をかけてしまいますし、植毛は手術といった大きな決断が必要です。どちらも髪にとっては大きな負担になることは間違いありません。
それでも尚、見た目による心の傷や落ち込みと比較して、増毛や植毛に踏み切るならば、しっかりとそのリスクも知っておいてください。
薄毛は心まで病んでしまう人がいるほど、人によっては深刻なものです。対策を講じる場合には、必ずリスクは承知しておきましょう。
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