今回は、前回の休止期毛性脱毛症に引き続き、【成長期毛性脱毛症】【その他の脱毛】のお話をしたいと思います。
【成長期毛性脱毛症】には
①円形脱毛症(旧称タイワンハゲ)・・・突然痛みもなく、髪が大量に円形や楕円形に抜けてしまうものです。単発的なものが多く、この円形脱毛症になったことのある方は多いのでないでしょうか?原因として過度のストレスで発症するとも言われていましたが、最近は自己免疫説や末梢神経異常説などが有説だそうです。
②圧迫性脱毛症・・・頭を何らかの理由によって、数時間にわたって圧迫を受け、血流が遮断された場合に起こる脱毛です。だいたい2~3週間、または6週間後に脱毛することもあります。
③薬剤性脱毛症・・・これは、処方薬によって起こる脱毛です。休止期のものか成長期のものか、原因は何なのか?判断しにくいものです。
④頭部白癬による脱毛・・・真菌の一種「白癬菌」が頭部に感染し10円玉くらいの病巣ができておこる脱毛です。ペットなどから感染することも報告されています。
⑤梅毒性脱毛症・・・梅毒感染後5カ月くらいの第二期から発生する脱毛です。
【その他の脱毛症】には
①瘢痕性脱毛症・・・外傷や火傷、または化膿性疾患などは、毛根が壊れてしまいそこから毛が再生することがないために起こる脱毛のことです。
②トリコチロマニー(抜毛症)・・・無意識のうちに、指先で毛を挟んで抜いたり、爪先で丸めて抜いたりするくせ(チック)から起こる脱毛症です。昔は、カギっ子といわれる子に多く見られたようですが、最近では、若い女性にも多発している疾患だそうです。
どうですか?ひとくくりに脱毛症と言えないくらい、かなりの種類があることが分かりましたよね?
まず自分がどのタイプの脱毛症なのかを知ってから治療を始めましょう!
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