シリーズ①脱毛症は人生にどう影響する?状況に適応する5つの段階〈第二段階〉

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脱毛症が人生に与える影響は計り知れません。前回に引き続き、第一段階「最初の衝撃」の次に、何が起こるのでしょうか。
最初のショックを乗り越えた後、どのような反応が起こり、そしてどう対処していくのかを解説いたします。

第二段階「防衛機制」とは?

最初に「髪が抜ける」というショックな出来事が起こると、次に現れるのが自分を守ろうとする「防御規制」だと言われています。これは、脱毛症になった辛い状況から身も心も守ろうとする反応のことです。

そして、やはり認めるのが苦しいために「否認」という状況になる場合があります。あたかも髪など抜けていないかのように振る舞ったり、薬や治療が絶対に効くのだと信じ込んでしまったりして、現実から目をそらすのですね。

髪を失ってしまうかもしれないという、圧倒的な不安によって心が押し潰されないように守ろうとする反応なのです。

妄信によって救われる?

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妄信とは、盲目的に信じることを言いますが、ここでいう妄信とは、治療の効果や宗教などをひたすら信じて、苦しい現実にフタをしてしまうという意味を含みます。

この妄信は、脱毛症という事実は認めてはいても、まだ自分の人生に受け入れることができない場合に生じるようです。具体的に言うと、家に引きこもって人に会うのを避けたり、決まっている結婚を先延ばしにしたり、脱毛症の治療に熱狂的にすべての時間を注ぐなどといった言動です。

現実があまりに辛くて、何かを信じ切ることで悩みや苦しみを消し去ろうという防御なのですね。

妄信は方向を間違うと危険

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脱毛症に限らず、難しい病にかかった人も宗教にはまり込んだり、いい治療法を求めて医者巡りをしたりと、何かにすがろうとします。これは押し潰されそうになるものから心の平安を得る代わりに、思い込み過ぎると治療がきちんと進まない危険も潜んでいるのです。

例えば、神様を信じて良い行いをしていれば、きっと神様が治してくださるという思い込みに似ています。

これでは、建設的な治療方針は立てられず、間違った方向に進みかねません。苦しい気持ちは当然ですが、妄信はただの先延ばしにすぎません。先延ばしにした結果、ますます治療が遅れてしまっては、本当に取り返しのつかないことになりかねないのです。

早くこの第二段階を抜け出して、第三段階「最初の気づき」に到達できることを祈ります。

脱毛症は起こった人にしかわからない辛いものです。病気という訳でもないので、理解されにくいのもますます追い詰める結果に。そのためにはやはり正しい知識が必要です。一緒に勉強していきましょう。

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