時代によって男性型脱毛症の発症数は違うの?近年増えている理由は?

紀元前の昔から、男性型脱毛症は世の男性たちの悩みでした。年齢に伴って増えていくものですが、近年は男性型脱毛症自体に罹患する人が増えているというのです。どうしてそのようなことが起こっているのでしょうか?

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日本におけるAGA調査

1981年、札幌鉄道大学院皮膚科のドクターが調査したデータによると、AGA(男性型脱毛症)の発症率は以下の通りでした。

・10〜20代  6%
・30代   12%
・40代   32%
・50代   44%
・60代   51%
・全年齢   32%

その後、2004年に板見智先生によって行われた調査の結果は、次のようになりました。

・20代   12.5%
・30代   20.5%
・40代   32.5%
・50代   39.9%
・60代   43.4%
・全年齢   29%

見比べてみると、50〜60代の発症率はむしろ減っているのに、20〜30代でのAGA発症率が高くなっていることに気が付きます。

全体的な数字を見ると、AGA発症率が上がっているとは言えませんが、若年層での発症が増えているといえるかもしれません。

欧米と日本ではAGA発症率が違う?

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初めてAGAに男性ホルモンが関与していることを科学的に実証したハミルトンによるAGA発症率の調査もあります。

・10〜20代  12%
・30代    38%
・40代    45%
・50代    52%
・60代    64%
・全年齢    45.6%

これを日本の調査と比較してみると、どの年代でも欧米の方が発症率が高く、全体をみてもかなり多いことがわかります。
また、欧米での進行速度より、日本の進行速度は10年遅いとも言えます。

同様な調査は中国や韓国でも行われており、やはりAGA発症率は欧米より低いことがわかりました。
このように、アジアではAGA発症率は比較的低いことになります。

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なぜ欧米とアジア圏でAGA発症率に差があるのかというと、元々の髪質が太いこと、遺伝子やホルモンにも関係があるのではないかと推測されます。

ただし、まだまだ推測の域を出ず、欧米での研究結果と韓国での研究結果が一致しないなど、AGA発症の相関関係においては不明な点が多くあります。

そういえば、欧米人の薄毛率はアジア圏より高いような気がしますね。いずれにしても日本でのAGAは全体の30%程度で推移しています。気になる方は、生活習慣の見直しから考えていきましょう。

※薄毛の科学 P31-34

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