どこからが男性型脱毛症?診断される基準は何?

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今や脱毛で悩む人にはいい薬がありますが、ほんの少し前までは脱毛外来などほとんどなく、医師に診てもらうものではありませんでした。

フィナステリド(プロペシア)登場後、大きく脱毛外来の形も変わりましたが、どこで男性型脱毛症と診断されるのでしょうか?

男性型脱毛症の診断基準

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男性型脱毛症は、厳密には「病気」ではありません。しかしながら、プロペシアなど脱毛を改善する薬は、医師の処方が必要なため、日本で認可されたのをきっかけに皮膚科の医師たちによる脱毛外来が増えてきました。

さて、男性型脱毛症の診断はどこでするのでしょう?

前頭部と頭頂部の髪が抜けるのが男性型脱毛症の特徴とも言えますが、この特徴を用いて額の生え際から頭頂線までの距離によって男性型脱毛症の診断をします。

つまり、額の生え際(属に言うそり込みの部分)が頭頂部から耳へ向けて下ろした線より2センチ以内にまで後退していれば、男性型脱毛症と診断すると定義されているようです。

最初に提唱したのはハミルトン・ノーウッド氏、その後OT・ノーウッド氏によって改定されましたが、これは日本人とは少し違うこともわかっています。

日本人男性の特徴は?

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日本人男性の場合、前頭部の髪の毛は比較的保たれている人が多く、頭頂部の髪が少なくなる人の方が多いため、上記のような男性脱毛症の診断方法とは当てはまらない場合があるのですね。

余談ですが、日本人男性の男性型脱毛症発症率は30%に対し、欧米男性は50%と、その発症率も違いますので、欧米の脱毛症研究をそのまま日本人男性に当てはめることは難しいのかもしれません。

そこで、ノーウッド氏の分類に加え、額の生え際はそこまで後退していないのに頭頂部が薄くなっているタイプも日本の男性型脱毛症の診断基準に加えられています。

しかしながら、人種差だけでなく個人差も大きい男性型脱毛症ですから、気になる方は脱毛症外来で専門医に判断してもらいましょう。

欧米と日本では脱毛症発症率も、抜け方も違うのですね。日本人には日本人の治療が必要なのかもしれませんね。

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