人の顔がそれぞれ違うように、額の広さも人によって違います。
額が狭い人はハゲないという定説がありますが、本当にそうでしょうか?
男性型脱毛症の進行パターンと照らし合わせて、俗説を解説します。
AGAの進行パターン
男性型脱毛症は、大きく4つのパターンがあり、A型、O型、U型、M型に分類されます。
その文字の形からなんとなく想像できるかと思いますが、進行の形をまとめてみましょう。
・A型……額の中央から徐々に後退する
・O型……頭頂部から薄毛が輪のように広がる
・M型……額の中央を残して両側が後退する(そり込み型)
・U型……頭頂部から後ろに向かって進行する
この他に、MO型、MU型といった複合タイプもあります。
日本人で最も多いのはA型とM型ですが、これは男性ホルモンの影響を受けやすい細胞が、後頭部や側頭部には少ないからと考えられています。
額の広さと進行パターン
さて、男性型脱毛症のA型とM型は、どちらも額の生え際が後退するタイプですが、そのために額が広くなったように見えますね。
薄毛になった人の額が広いから、額の狭い人はハゲないという俗説が誕生したのかもしれませんが、これはあくまでの薄毛の進行パターンが額が広くなるように見えるというだけで、元々の額の広さはまったく関係がありません。
生まれつきM型の額をしている人がいますが、だからといって薄毛になりやすいということもありません。
元々額が狭くても、男性型脱毛症を発症することはありますし、逆に額が広くても薄毛にならない人もいるということですね。
どれくらい後退したら脱毛症なの?
若年性の薄毛に悩む人も多くいますが、年齢が上がるにつれ、鏡の中の額が以前より後退したのでは?と感じている人は意外に多いと思います。
では、どこまで後退したら脱毛症なのでしょうか?
専門医では医学的に判断しますが、これにもいくつかの俗説があるようです。一つは耳の中央と頭頂部を結んだ線と、生え際から2〜3㎝以内という説です。また、手の平を真横に額に当て、眉から生え際まで指4本分以上あると脱毛症だという説もあります。
どちらも単なる目安なので、元々の額の広さも考慮に入れ、心配ならば専門医に診断してもらいましょう。
額が元々広いからといって、必ずしも薄毛になるとは限らないようですね。薄毛予防には、普段の生活が何よりも大切です。正しくケアしていきましょうね。
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