今や医学も進歩し、男性型脱毛症の治療も進化しています。それでも、予防となるとまた難しいものがあり、さらには詳しいメカニズムまでは解明されていません。
自分は男性型脱毛症では？と思い悩む前に、初期症状がどんなものか、知っておきましょう。
男性型脱毛症とは？
初期症状をご紹介する前に、男性型脱毛症がどういうものか復習しておきましょう。端的に言いますと、毛周期（ヘアサイクル）の成長期が極端に短くなり、休止期が長くなるということで起こる脱毛症です。
つまり、髪が徐々に育ちにくくなり、生えた毛がすぐに抜け落ち休止期に入ってしまうため、だんだんと毛が少なくなってしまうということです。そのため、休止期毛性脱毛症とも分類されています。
男性型脱毛症の初期症状
このように、ヘアサイクルの成長期が短くなる訳ですから、最初のうちは、黒くて太い毛がたくさん抜けます。とはいえ、一日に50〜100本は正常の範囲ですので、それ以上抜けると少し心配です。
最初のうちは、健康な髪がごっそり抜けるという症状ですが、次に生えてくる毛髪が、細く短めの毛に変わりだしたら、男性型脱毛症が進行しているということになります。
通常男性の場合、髪の成長期は3〜5年ですが、それが最終的には3〜6ヶ月という短い期間となり、短くて薄いうぶ毛しか作れなくなります。そのために、徐々に地肌が透けて見えるようになり、頭髪が寂しくなっていくのです。
他の症状もある？
個人差はありますが、男性型脱毛症の場合、頭髪は薄くなるのに対して体毛が濃くなる人もいるようです。特に、あごひげや胸毛、手足の毛が顕著なようです。
また、頭皮が脂っぽくなって、テカって見えることもあります。男性型脱毛症は、皮脂腺の働きを活発にする男性ホルモンの影響を受けているので、頭皮の皮脂の分泌がさかんになります。
シャンプーのしすぎも良くありませんが、清潔に保つことは大切なことです。少なくとも2日に1度、できれば毎日1回のシャンプーをおすすめします。
最初の頃は、黒くて太い髪がたくさん抜けて驚くでしょうが、数年かけて徐々に薄くなるもので、急になることはありません。もしも急激に頭髪が薄くなった場合には、病院を受診してみましょう。
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