何かと悩みの種である男性型脱毛症ですが、具体的にどんな症状なのでしょうか?
また、正しいヘアケアの方法がわからない人も多いことと思います。少しでも悩みに歯止めをかけるため、初期の症状とヘアケアの方法をご紹介します。
男性型脱毛症の初期症状
男性型脱毛症の多くは、40〜50歳くらいで始まりますが、早い人はなんと17〜8歳から脱毛しはじめる人もいらっしゃいます。前頭部から頭頂部に向けて後退していくタイプ、頭頂部から薄くなるタイプと、前頭部の両端から後退していくタイプなど、薄くなる箇所も人によってさまざま。
そして、脱毛の初期には比較的太い毛が抜け始めます。通常1日に抜ける毛の量は50本程度なので、それ以上である場合は男性型脱毛症がはじまったかも?と疑っていいかもしれません。
進行すると、だんだんと短めの細い毛に変わって、最終的には産毛のような軟毛に変わってきます。
男性型脱毛症のメカニズム
原因としては、遺伝要素もありますが、直接の原因は5αリダクターゼによって男性ホルモンが変化し、結果的に毛髪にエネルギーを届けることができなくなることです。毛髪タンパク質が、エネルギー不足でできなくなることが原因なのです。
つまり、徐々に毛が作れなくなる疾患と言っていいでしょう。正常な男性の毛周期(ヘアサイクル)は3〜5年のところ、男性型脱毛症の人は3〜6ヶ月と、極端に短くなってしまうため、十分に太く長い毛を作れず、結果的に短い産毛のような軟毛しか作れなくなり、地肌が見えてきてしまうということなのです。
男性型脱毛症の手当
まずはシャンプーをしっかりすることです。皮脂腺の働きを活発にする男性ホルモンの影響を受けているので、頭皮に皮脂の分泌が盛んになり、脂でベタつくのが特徴です。
皮脂が多いと、頭皮の常在菌がそれをエサに増殖するので、炎症を起こし、頭皮の状態を悪くする可能性があります。できれば毎日、少なくとも2日に1度はシャンプーをして、頭皮を清潔に保ちましょう。
また、栄養がいかないことも原因なので、血液の循環をよくして毛乳頭から毛母細胞へ栄養がうまくいくようにすることも大切です。
育毛剤、頭皮マッサージ、スチーマーなどの方法がありますので、自分に合った方法を試してみるのもいいですね!ただし、やりすぎは逆効果になることもあるので注意しましょう。
男性ホルモンが影響することは知っていても、最終的に毛が作れなくなる疾患だというのは、改めて驚きますね!
頭皮を清潔にし、血行をよくして栄養を届けてあげましょう!
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