薄毛の予防は色々とありますが、円形脱毛症は予防できるのでしょうか?普段の生活で気をつけるべきことや、逆に影響はないことを正しく知ることで、最大限の予防となります。
気をつけたい生活習慣
円形脱毛症は、ウイルス感染や疲労が原因であると考えられています。円形脱毛症を予防したいのであれば、まずは疲れを溜めず、ウイルスに感染しないよう日常生活に気を配ることが必要です。
風邪やインフルエンザ対策でよく言われているように、手洗い・うがいをしっかりして、感染の予防に努めましょう。
また、睡眠と休養を充分に取ることで免疫力の低下を防ぎ、風邪にかかりにくい状態を保つことができます。
免疫力を高めるには、バランスのよい食生活も大切です。これさえ食べれば円形脱毛症を予防できるという食べ物はありませんが、髪の成長に必要な亜鉛や鉄分が不足しないよう気を配りながら、バランスのよい和食中心の食事をしましょう。できる限り多くの食品を摂ることが理想ですが、補助的にサプリメントを使うことも1つの手段です。
かぶり物と円形脱毛症の関係
帽子やヘルメットといった、頭に被るものが円形脱毛症と関係があるのでは?と思う方も多いようです。確かに頭に帽子などを被っていると、頭部が蒸れますが、円形脱毛症を発症させたり悪化させるという関係性は認められていないようです。
そもそも円形脱毛症は組織の中で起こるため、帽子などで皮膚の表面が蒸れても関連性がないということなのです。
円形脱毛症とシャンプー
円形脱毛症は毛根で炎症が起こっている状態なので、髪の表面のキューティクルが荒れ、ゴワゴワとなり切れ毛になりやすくなります。
この時、洗浄力の強いシャンプーで毎日髪を洗うと、地肌が乾燥したりキューティクルを余計に傷つけることになってしまいます。できる限り刺激が弱く、保湿性の高いシャンプーがおすすめです。
シャンプーで髪が抜けてしまうのでは?と不安になる気持ちはわかりますが、清潔にすることも大切ですから、1日1回程度のシャンプーは脱毛に影響がないといえるでしょう。
円形脱毛症は、これだけやれば予防できるというものではなさそうです。ただし、生活習慣を見直すことで発症しにくくすることはできそうです。
※薄毛の科学 P85-86