フケと薄毛は関係あるの?脂漏性皮膚炎と脱毛症の関係

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毎日シャンプーしているのに、シャンプーしたばかりなのにフケが出るという症状に悩んでいませんか?フケとはそもそも何でしょうか?フケと脱毛症に関係があるのでしょうか?フケと脱毛症の関係に迫ってみましょう。

フケ症とは何だろう?

フケが多くて悩んでいる人は、脂漏性皮膚炎の軽い症状だと考えられます。脂漏性皮膚炎とは、書いて字の如く、脂が漏れるように多いことが原因の皮膚病です。頭部だけでなく、皮脂腺が発達している顔、脇の下、局部、胸、背中などにも起こります。
皮脂とは、本来いつも皮脂腺から分泌され、皮膚の表面をベールのように覆って皮膚を保護しています。しかし、皮脂の分泌が多すぎると、皮膚に棲んでいる常在菌が皮脂を分解するため、脂漏性皮膚炎を起こしてしまうと言われています。

脂漏性皮膚炎の症状は?

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脂漏性皮膚炎にかかると、どのような症状になるのでしょうか?顔や身体に起こると、赤くなりカサついて、湿疹ができたりします。しかし、頭部の場合は髪が密集して生えているため、髪が細くなったり、灰白色でウロコのような大きめのフケが出たりします。
ひどい場合には、髪の毛が脱毛をしてしまうのですが、脂漏性皮膚炎による脱毛のことを「粃糠性(ひこうせい)脱毛」と呼んでいます。

粃糠性脱毛の治療は?

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粃糠性脱毛の治療には、以前からステロイドの塗り薬が使われていたようです。ステロイドの塗り薬は、即効性がある代わりに、長期間使い続けると皮膚が薄くなったり、血管が拡張する副作用が報告されています。また、ステロイドの使用を1度やめると再び症状が出るといったこともあるため、今では長期間使うことはないようです。
現在は、ケトコナゾール外用薬(商品名はニゾラールローション)が主流です。

ケトコナゾールは、白癬など真菌が原因で起こる皮膚感染症の塗り薬として使われていましたが、粃糠性脱毛症にも効果的だということがわかったのです。

大きめのウロコのようなフケが出る人は、脂漏性皮膚炎を疑った方がいいかもしれません。いずれ髪に影響が出る可能性もありますので、気になる方は早目に皮膚科を受診しましょう。

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