シラミというと不潔なイメージが付きまといますが、決して不潔だから感染する訳ではありません。
子どもたちがプールで感染することが主な経路で、お風呂に入らないことや洗髪の仕方が悪いということではないようです。特に頭髪につくアタマジラミのことをご紹介しましょう。
毛ジラミとの違い
アタマジラミとは、頭部につくシラミのことで、陰毛につく毛ジラミとは全く別の種類です。以前は小学校などのプールで集団感染し、社会問題とまでなりましたが、その後非常に減ったとはいえ、未だに感染することはあります。
シラミがいるから不潔だということではないのですが、毛ジラミのイメージが非常に悪いせいで、不潔であると思われています。
ほとんどがプールでの感染ですので、子どもがアタマジラミにかかっても、あまり深刻に考えずに適切に対処しましょう。
アタマジラミの見分け方
アタマジラミは、毛髪に白い点が付いたように見えます。これはアタマジラミの卵で、顕微鏡で拡大すると片側だけに釣り鐘みたいな形をし、底に空気孔のようなものが見えます。
中に幼虫がいる場合もあれば、底が破れていて幼虫が外にでてしまっている場合もあります。
頭皮の根元近くに卵を生むことが多く、手で取り除いたり、シャンプーで取り除くことも難しいようです。
アタマジラミの駆除
成虫は頭皮から血液を吸いますので、頭皮にかゆみがあり、赤色の丘疹になります。なかなか取れにくいのが特徴で、毛の根元にしっかりとくっついています。
毛を短く切っても、根元の方のものは取り除けないので、ジメチルスルホキシドという駆除薬をぬり、浸透させてからピンセットなどで取り除くのが良いでしょう。
また、スミスリンL(フェノトリン)で1度シャンプーし、その後2〜3日ごとにスミスリンLでシャンプーを行えば、3〜4回で大体は成虫が駆除できます。もし卵が残っていても、ふ化後の成虫が産卵前に退治することで、完全に治療できます。
アタマジラミが付いても、完全に駆除することができるのですね!病院を受診する場合は、皮膚科へ行きましょう。
スミスリンLは薬局でも市販されています。
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