100万円前後の高額商品を、たった数時間のセールストークで即日買わせるカウンセラーのテクニックは素晴らしいものがあります。しかし、本当に悩み抜いて契約したのに、後悔はしたくないですよね。そこで、元カウンセラーだったというBさんの告白を聞いてみましょう。
勝負は初日の仮契約
営業の勝負は、初めて相談にきたその当日。
悩んでいる人には「ハンコを押さないでもいいので、とりあえず仮契約でいいから」と必死でした。
「そのままの髪では間違いなくハゲる」とか、「この抜け毛の状態はかなり深刻だ」とか不安にさせておいて、育毛体験後には、たった1回の施術でどんなに頭皮の状態がよくなったかを強調してみたり。
サンプルのカツラを試着したときには、技術士と一緒に「すごく雰囲気違いましたね」、「10歳は若返りましたよ」とか、思いつく限りのお世辞で褒め、なんとしてもその日に契約を取り付けるように、あの手この手で説得していました。
帰った相談者は2度と来ない
検討しますって帰ってしまうお客さんは、もう2度と来店しない場合がほとんどなので、とにかく勝負は初来店日なんです。
どうしてそこまで契約にこだわるかというと、販売のノルマがあって、営業で有る私たちがそれをクリアしないと、会社内で立場がマズくなってたんです。
目標達成のために、必要じゃない人にまでカツラを勧めたり、実は効果がない育毛コースを「必ず効果ありますよ」とウソついて契約させたりしてました。
でも、ある時自分のしている行為に耐えられなくなって、その会社を辞めたんです。
悪質で強引なセールスに注意!
Bさんの告白は衝撃的ですね。
ノルマがあり、達成しないと立場が悪くなるのはどこの会社でも同じでしょうが、そのために相談者の弱みをついたり、ウソをついたりするのは悪質と言わざるを得ません。
すべての業者がそうである訳ではありませんが、このような強引なセールスには十分注意してください。
悪質なセールスに引っかからないコツは、その日その場で契約をしないことです。
「仮契約」「ハンコ押さないでいい」といううまい言葉を使ってきますが、これは契約と同じ意味。
サインは絶対にせず、一旦「検討する」と言って帰りましょう。
冷静に判断することが必要です。
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