外用薬ミノキシジルは、本当に効果あるの?日本で承認を受けるまで

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日本でもおなじみとなった薄毛治療薬のミノキシジル。その誕生と、日本で認可されるまでをご紹介します。今では、外用薬として市販の育毛剤にも配合されており、手軽に使えるようになりました。

ミノキシジルの誕生

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ミノキシジルは、アメリカで脱毛改善効果が認められました。元々や降圧剤として開発された薬で、血管拡張作用があります。
ところが、ミノキシジルを使っている患者に多毛が認められたことから、発毛の外用薬として使われるようになりました。

どうして発毛するかというと、ミノキシジルが毛乳頭細胞に働きかけて、アデノシンという物質を分泌させ、細胞増殖因子の産出を促すことだと報告されているようです。
アメリカのFDAでは1980年代に2%ミノキシジル外用液が販売され始めました。

日本でのミノキシジル

アメリカに遅れること十数年、1%ミノキシジルが1999年に販売開始されました。2009年には5%配合にまで増え、数社から市販されています。
当初日本で1%溶液しか販売されなかったのは、日本でミノキシジルを扱っていた企業が、「一般用医薬品」として導入したためです。これは、医師の処方箋がなくても薬局で買えるということで、従来の日本の薬販売の方法と違っていました。

そのためにミノキシジルの申請から導入までが遅れてしまったとされています。

ミノキシジルのその後

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アメリカでは日本で認可されるより先に、ミノキシジル5%溶液が一般医薬品となっていましたが、日本では1%溶液を申請したために、濃度の薄いものしか手に入らなかったのです。

ミノキシジルは女性にはタブーとされていましたが、今では女性用のミノキシジル製剤も市販されています。
現在では、フィナステリドを服用し、ミノキシジル外用薬を併用する薄毛治療が一般的と言えるようです。

いずれにしても、保険の利かない自費治療なので、ある程度続ける気持ちと、続けられる費用のことは考えなければなりません。

ミノキシジルの効果は約80%の人が実感しているので、本気であれば専門医に相談してみましょう。市販薬でも、続けることが大切です。

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