男性型脱毛症「AGA」の治療薬として、フィナステリドは一般的に知られるようになりました。せっかくお金をかけて治療するのだから、効果があるのか知りたいのは当然でしょう。臨床試験による効果のほどはどうなのでしょうか?
フィナステリドはどう作用する?
男性型脱毛症の原因は、男性ホルモン「テストステロン」がより強力な男性ホルモンである「DHT」に変わることと言われています。
このテストステロンをDHTに変える働きをするのが、酵素「5αリダクターゼ」であり、Ⅰ型とⅡ型があります。
つまり男性型脱毛症は、テストステロンがDHTに変化しなければ防げるのではないかと考えられます。
フィナステリドは、この男性ホルモンを変化させる5αリダクターゼを阻害する作用があります。酵素5αリダクターゼが働けないことで、より強力な男性ホルモンDHTに変化するのを防ぎ、結果的に男性型脱毛症が防げるというのです。
フィナステリドの効果はどの程度?
日本の臨床試験によると、「やや改善した」という人は、1日あたり1㎎を48週間服用した場合、58%、3年間服用すると78%でした。
「やや改善」はどの程度かというと、服用前の頭髪を撮影し、見た目が改善している、つまり毛髪が増えているように見えるということです。
48週間で約60%、3年間続けると約80%の人がやや改善したという結果は、かなり高い効果が期待できそうです。
一般的には、結果を得るために6ヶ月以上の内服を継続する必要があり、その後も効果を持続するためには継続的に飲んだほうがよいと言われています。
フィナステリドの注意点
男性型脱毛症にフィナステリドが効果的だということはわかりましたが、飲むのを控えた方がいい人がいます。
それは、20歳未満の男性と、女性です。
得に妊娠中に服用すると、胎児が男子の場合、外性器に異常を生じてしまうことがあるそうです。
同様に授乳中もフィナステリドは厳禁です。
フィナステリド内服薬は、かなりの確率で効果を実感できる薬のようですね!ただし、効果にはそれなりの時間を要しますし、飲んではいけない人もいるので、注意してください。
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