男性型脱毛症に効果が認められている服用薬、フィナステリドですが、服用するにあたってはいくつか注意点があります。知らずに服用すると大変なことになりますので、必ず医師の処方の上、処方された本人だけが服用するようにしてください。
女性の男性型脱毛症には絶対禁止!
フィナステリドは、20歳以上の男性には比較的副作用も少なく安全に服用できるのですが、女性には処方されていません。
特に、妊娠中、その可能性がある女性、また授乳中の女性は絶対に禁止です。
なぜなら、フィナステリドは男性ホルモンが5αリダクターゼによって変化するDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制しますが、妊娠中の女性が服用すると、胎児の男性外性器が正常に発達しなくなる恐れがあるのです。
ただし、フィナステリドを飲んでいる男性の子どもを妊娠しても、赤ちゃんに影響はないとされています。
また、フィナステリドは触れても影響が出る恐れがあるため、家族が服用している場合でも、妊娠中や授乳中の女性は触らないように気をつけてください。
前立腺ガンの検査に注意
フィナステリドは元々前立腺肥大の薬です。脱毛症の治療に服用しても前立腺はほんのわずか小さくなることが確認されましたが、機能に影響が起きることはないとされています。
しかしながら、前立腺ガンの検査をした場合、腫瘍マーカーの値が正常の半分程度になってしまうことがわかっているそうです。
大きな病気を見逃す危険性があるため、前立腺ガンの検査を受ける際には、フィナステリドを服用していることを医師に伝えておきましょう。
ドーピング検査に注意?
フィナステリドは以前、世界版ドーピング機関に「禁止薬物」として登録されていました。それは、フィナステリドに筋肉増強や持久力アップの効果があるということではなく、筋肉増強剤などの痕跡を消す効果があるからだったのです。
現在では検査法が改良されたために、フィナステリドは禁止薬物から除外されましたので、アスリートの方も安心してフィナステリドが飲めるようになりました。
フィナステリドは胎児に影響を与えてしまうのですね。女性は女性の治療法があるので、フィナステリドには注意してくださいね。
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