パーマはとても科学的に髪の形状を変えることができるものです。雰囲気やイメージを変えるために、わたしたちにとっても便利なものですが、髪が傷んでしまうことも確か。
パーマでどれほど頭皮と毛髪にダメージを与えているのか、検証してみましょう。
パーマはどうしてかかるの?
パーマには、1液と2液があるのはご存知ですね?これは薬品で、まず1液では毛髪の大部分を占めている長い軸に沿って走っている毛皮質の横の結合を切ります。横の繋がりを科学的に切ってしまうことで、好きな形を作り出すのですね。
そして、2液で復元させているのです。つまり、強力な還元剤と酸化剤を薬液として使っています。
ロットを取り除き、シャンプー台で薬液を洗い流すと、パーマがかかっているということになるのですが、この時、頭皮や毛髪には何が起こっているのでしょうか?
還元剤の種類と危険性
パーマをかける時問題なのは還元剤です。チオグリコール酸の塩類と、システインの2種類があり、問題なのは前者。平成5年に基準が改正され、チオグリコール酸の塩類の濃度は19%まで許可されることになっていますが、これは熱を得る方法としての許可濃度であって、実質は7%になるようにジチオグリコール酸の添加が条件となっているのです。
確かに、パーマをかける時は加熱しますよね。
しかし、この7%という濃度でも、頭皮はチクチクする人は51%もおり、頭皮が傷む人は19%もいるのです。
頭皮は赤くなる人に至っては69%もいるというデータがあるそうですが、一時的だからといって、くり返していると頭皮が傷んでいることは間違いないと言えそうです。
毛髪への危険性
毛髪は、ブラッシングでも傷むくらい本来はデリケートです。パーマをかける際には、ロッドを巻き、薬剤を2種類もかけ、加熱し、シャンプーし、ドライヤーで乾かす訳ですから、毛髪が傷まない訳がありませんね。
しかも、なかなかかからずにオーバータイムをしたり、薬剤のphのp上昇やロッドを巻く力加減によってもダメージが変わってくるといいます。
実際に、パーマをかける際の断毛などの事故が、年に5〜6件は報告されているそうです。
パーマで髪が傷むことはわかっていても、やっぱりオシャレはやめられないという方、回数やどんな薬剤を使っているか美容室に確かめるなどして、頭皮や毛髪をいたわってあげましょう。
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