くせ毛、剛毛、猫っ毛……と、髪の悩みは男女ともにつきものですが、とりわけ薄毛に関して、人はかなりデリケートになるようです。
本人は隠したがるし、周囲もよほどのことがない限り、冗談でからかったりできる問題ではありません。
どうして薄毛はそんなに悩みの種なのでしょうか?
アンケートによる調査結果をご紹介します。
薄毛の悩み、アンケート調査
歴史的に見ても、薄毛は男性の大きな悩みだったようですが、現代の男性ではどうでしょうか。徳島大学の荒瀬教授らが行った「AGAとストレス・生活QOL」という調査があるので、その結果をご紹介しましょう。
調査対象は、アンケートを配布した1万人のうち回答者3,177人、このうち「薄毛を自認している」人1,710人です。
Q1 薄毛を気にしている…86%
Q2 薄毛に何らかの対処をしている…66%
このような調査結果が出ています。特筆すべきは、
Q1では薄毛を気にしていないと答えた人のうちでも、Q2で対処していると答えた人が32%もいたことです。
つまり、薄毛を自認しているが、気にしてはいない人も、何らかの薄毛対策をしているということです。気にはしていなくとも、薄毛を進行させたくはないとは思っているのかもしれませんね。
薄毛を誰に対して気にしている?
さて、では薄毛はどうして気になるのでしょう?お金をかけて対処するくらいですから、誰かの目を気にしていることは確かなようです。アンケート結果を見てみましょう。
Q3 誰に対して薄毛を気にしていますか?(複数回答可)
A
・他人(女性)……………44%
・職場、学校などの同僚…43%
・妻、恋人、パートナー…40%
・友人、知人………………38%
・他人(男性)……………30%
・家族、親戚………………23%
この結果から、多くの人が女性から「髪が薄い」と思われることが気になるようです。薄毛は異性に対して魅力的でないと思う人が65%以上いることからも、やはり薄毛は異性に対して大きな問題なようです。
薄毛がもたらす精神的な悩み
ジョークにできるほどならいいのですが、薄毛が進行したことで精神的、行動的な変化を感じている人も少なくありません。思いのほか深刻なことも多いのです。例えば、
・自信がなくなった
・他の人が自分の薄毛を見ている気がする
・他の人が自分の薄毛について話しているようだ
・仕事で損していることが多いと感じる
などなど、精神的に追い込まれることもあります。今はいろんな対処方法がありますので、あまりに深刻な場合は専門家に相談してみましょう。
髪の多い少ないで、その人の性格や経歴が変わる訳ではないのに、ここまで人を引け目に感じさせてしまう薄毛。
精神的・行動的に悩みすぎると、ますます悪化することもありますので、適度に向き合っていきましょうね!
※参考 毛髪科学最前線
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