毛周期のコントロールは可能?成長期がはじまるシグナルとは?

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毛周期については、前の記事でご説明しましたが、成長期の毛がたくさんあるほど、豊かな毛を保つことができます。では、休止期から成長期へ移行する時、そのはじまる「シグナル」がわかれば、毛周期がコントロールできそうに思いませんか?今回は、その謎に迫ってみます。

休止期〜成長期へのスイッチ

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成長期の毛髪は長く伸びていきますが、毛包も長く伸びて真皮層の下にある脂肪層にまで達しているのだそうです。

3〜7年の成長期を経て、退行期へ移行した毛包は、上部はそのままですが、下部が萎縮しはじめ、皮膚表面に向かってどんどん近づいていきます。休止期になると、いよいよ毛包は幹細胞あたりまで昇ってきます。

つまり、毛包が短くなり、表面にある幹細胞と近づくことによって活性化され、毛母細胞のもとになり、再び成長期へのスイッチが入ると考えられています。

毛周期はリセットできる?

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まだそのメカニズムは完全には解明されていませんが、実は毛周期はリセットできるのではないかと考えられています。

毛周期は、毛の種類ごとにほぼ同じような時間で進行しますが、多少のずれがあるため、成長期の毛包もあれば、休止期の毛包もある状態が普通です。

一斉に髪が抜けてしまったりしないのは、このばらつきがあるからなんですね。しかし、毛を抜いたり剃ったりすることで、それまでの毛周期がリセットされ、すぐに成長期の初期に入るというのです。

今後の研究に期待

もし、成長期のスイッチを自由に入れられたり、毛周期をリセットできたりすれば、毛を生やすこともコントロールできるようになるかもしれません。
原理はまだ謎が多いのですが、毛包が皮膚から付きだした毛幹の長さを認識し、そこにかかる力や重さに応じて毛周期をリセットする物質や信号がでているのでは?と想像できます。

わたしたちの知らないところで、皮膚と毛は、そんな複雑な仕組みでいろんな役割を果たしていたのですね!このメカニズムが解明されれば、近い将来、毛の生え方も自由自在にコントロールできるかもしれませんね!

※参考文献 毛髪を科学する 松崎 貴著

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