パート1、パート2とお付き合い頂いた「毛幹の異常」ですが、いよいよパート3で完結です。これまでご紹介した項目に当てはまるものはありましたか?当てはまらなかった方は、パート3の項目に該当しなければ「毛幹の異常」はないということになります。
もちろん、加齢によるものなどは除きますが。。。
ヘアキャスト・・・アタマジラミの卵と勘違いされることが多いのですが、まったく別のものです。
髪を引っ張るヘアスタイルで力が加わり過ぎた時に毛包の一部である毛根鞘(もうこんさや)が切れて毛根に付着したため、髪が伸びて毛幹になった時に一緒に付いてきてしまい、肉眼では白い点として見えるようです。形状は短いちくわのような筒形で髪を取り巻くように付着しています。
ちょっと厄介なのは、かなりしっかり付いているため、ヘアオイルやヘアクリームを使って、すき毛櫛などでとかしていかなければ取れません。
スプレーかす・・・こちらも肉眼では白い点として見えます。ヘアキャストと違うのは、1本の毛に数個付き、なおかつ形が不揃いということです。
このスプレーかすを取り除くには、溶剤のエチルアルコールで拭くときれいに取れるようです。
毛髪縦裂症・・・簡単に言えば枝毛です。原因としては毛幹部の乾燥がひどくなったりすることが要因だと言われていました。
他に、切れ味の悪いハサミやカミソリでカットをした場合に断面がギザギザになることによって、枝毛を誘発している、という説もあるようです。
前者の要因であれば、毛幹部に保湿効果のあるトリートメントなどを使用し、傷んだ髪への栄養補給と保湿に気を付ければ問題は解決します。もちろん既に枝毛になったところは、元には戻りませんので、その部分はカットして、枝毛の進行を止めましょう。
後者が原因であれば、ハサミなどの道具の手入れが行き届いている理・美容院に変わることが一番の解決ではないかと思います。
参考文献「誰もが知りたい 毛髪のひみつ」 八木原陽一著
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