オリンピックを目指すほど、アスリートとして練習やダイエットに取り組んだ綾小路さん。おそらくそれが原因で、まだ10代だというのに薄毛に悩まされることに。男性とは違う、女性の薄毛の原因と、それをとりまく女性薄毛市場の現状を探ってみましょう。
女性特有の脱毛症の原因
女性の脱毛症は、ストレスやダイエットに原因があることも多いようです。また産後や更年期といった女性特有のホルモンバランスの崩れによるものや、栄養不足が主な原因です。
最近では、特に過度のダイエットやストレスによる10〜20代の女性に薄毛が急増中で、大手カツラメーカーや育毛クリニックなどでも、3〜7割は女性の顧客だと言われています。
1999年に日本で初めて発毛剤が発売された際には、多くの女性から問合せがあったのだそうです。
女性向けの育毛関連商品も爆売れ
隠したい度合いが高い女性の薄毛ですが、悩んでいる人が多いということは、女性の育毛関連商品も売れるということ。
カツラメーカーは女性特有の髪質と抜け毛を念頭におき、女性専用のカツラや育毛コースなどを続々と発表。
また女性専用のサロンも開設され、大手化粧品メーカーもこぞって女性専用の育毛剤を開発しています。
さらにはエステ業界でも育毛クリニックを開設するなど、女性をターゲットとした育毛関連の商品やサロンが急増しています。
少数派だからこそのタブー
女性向けの薄毛商品やサロンが増えてきたとはいえ、女性の薄毛はまだまだ市民権を得たとは言い難いでしょう。
いくらカツラメーカーから「女性客は3〜4割いる」と言われても、薄毛に悩む女性が「私は薄毛です」とカミングアウトする人は稀です。
病気や抗ガン剤によって薄毛になったとしても、そのままの姿でいる女性は珍しいでしょう。
「髪は女の命」である女性だからこそ、万が一薄毛になった場合の悩みも相当に深いのですね。
薄毛について、男性と女性、どちらが辛いかなどという議論は意味がないかもしれませんが、女性の薄毛は現代においても深刻であり、底が深いと言えるかもしれませんね。
※ハゲラーの心理〜 P52-53