男性と女性では抜け毛が起こるメカニズムが違うことは、ここでも何度かお話ししてきました。
今回は、特に女性の薄毛治療についてご紹介していきます。女性は特に40代以降の更年期世代に薄毛の悩みが増えます。代表的な治療法をご紹介しましょう。
ホルモンに注目した治療
女性の薄毛にはプラセンタや高濃度ビタミン・ミネラルの点滴を行うことがあります。
プラセンタとは胎盤のことで、美容のためのサプリメントや化粧品などにも多く用いられています。
更年期障害とは、女性ホルモンが一気に減少することで起こる不調のことですが、プラセンタは薄毛だけでなく更年期の症状も緩和に繋がるという報告もあるようです。
ただし、効果は個人差が大きく、必ずしも発毛するという訳ではないようです。しかしながら、血流改善や滋養強壮も期待できるため、他の治療薬と併用されることも多いです。
メソセラピー
メソセラピーとは聞き慣れない言葉ですが、これは注射針のような医療機器でミノキシジルなどの薬や栄養剤を直接頭皮に打つものです。
範囲が広ければそれだけ多く投与することになりますが、直接患部に薬を届けられるという利点はあります。
欧米ではレチノインという成分で頭皮に軽いピーリングを起こし、外用薬の浸透を高めるという方法もあるようです。
ミノキシジル外用薬
ミノキシジルは、男女ともに薄毛の治療薬として注目を浴びています。飲み薬と塗り薬の両方がありますが、女性の治療法としては、塗り薬がおすすめです。
ミノキシジルと他の有効成分を効率的に配合して、有効成分を毛母細胞に効率よく浸透させて届けることで、高い発毛効果に期待されているのです。
女性の場合は、男性用の発毛剤を使っては危険な場合があるため、市販の男性用育毛剤などには気をつけてください。
女性には女性のための薄毛治療が必要なのですね!これも自己判断ではわからないため、まずは専門医に相談してみることをおすすめいたします。
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