カツラや育毛業界に限ったことではありませんが、高額の商品を購入させるために「特別割引」や「今だけ」といった文言を巧みに使い、消費者の購入意欲を高める商法があります。今回、ハゲGメンが潜入したカツラメーカーもウソの「特別割引」を行っていたという話です。
総額90万円を分割すると…
カツラメーカーのカウンセリングに潜入したSさん。総額90万円になる育毛コースを勧められたところ「高い」と契約を渋ります。
すると、本人のパート代からでも月々払える金額を、5年ローンなどの分割払いにして「払えそう」と思わせる作戦に。
90万円と言われると高いと思っても、月々1万円台と言われると、「できるかも」と思うのは不思議な心理ですね。
しかし、Sさんは分割にすると金利がつくからもったいないと、さらに渋ります。
金利サービスキャンペーン?
分割払いも渋る客には、「金利サービスキャンペーン」を出してきたそうです。
しかも「特別感」を演出するために、
「あぁ、残念!キャンペーンは昨日まででした」
と、一旦は金利サービスが使えないとがっかりさせます。
しかしながら敵もさるもの、ここからが勝負です。
「キャンペーンは昨日までですが、私の権限でなんとか上の者にあなただけに金利サービスできるようにします」
と言い、しばらく待たせた後で
「Sさん、大丈夫です!上司に確認して特別にSさんだけに金利サービスしてもいいとOKがでました!特別ですって!」
と、ことさらに「特別」を強調して、本来昨日で終了したはずの金利サービスを今日までしてもいいと言い出したのだそうです。
後日確認するとやっぱりウソ?
カツラメーカーや育毛サロンに限らず、「特別割引」や「金利サービス」などで契約を取ろうとするのはよくあるパターンです。
このキャンペーン、CMや雑誌、ホームページ広告などで告知されているものか、最初に「今このキャンペーンをやっています」とパンフレットなどで説明があれば、キャンペーンは本物でしょう。
ただし、契約を渋ったときに急に出てくる「特別サービス」はかなりあやしいと思った方がいいかもしれません。
ちなみに、Sさんが言われた「昨日で終わった金利サービス期間」を確認するため、後日別のハゲGメンが同じサロンに潜入。
すると「うちでは金利は2回目以降はどうしてもかかります」と、そんな金利サービスがあることを否定したそうです。
真偽のほどをよく見極めましょう。
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