カツラの歴史は古く、古代オリエント人やエジプト人もカツラを使っていたことがわかっています。なんとミイラがカツラを被っていたそうです。ヨーロッパでは16世紀頃から身分の高い人がカツラを付けていました。現代においてもカツラはお洒落や医療用として進化し続けています。
医療用カツラとは?
若くして男性型脱毛症が進行し、深刻な状態になったり、円形脱毛症の重い症状であったり、抗ガン剤による脱毛、外傷によって毛髪を失ったりと、医療用カツラを必要とする人は多くいます。
現在では、長い髪をバッサリ切って寄付する人も増え、医療用カツラに対する認識も知識も広まっています。
髪の毛は、見た目に大きく関わるものですから、医療用カツラは患者さんたちの心の大きなよりどころとなっているのです。
医療用カツラとQOL
QOLとは、生活の質のことです。何らかの理由で毛髪を失った人たちの心痛は計り知れません。
医療用カツラを着用することで、精神的に安定する人が多くいるという報告もされているようです。
医療用カツラは患者さんたちのQOLという意味でも、大いに役に立っているのですね。
最近では、ファッションでカツラを着用する人も多く、医療用との区別は明確にされていないこともあります。カツラ利用者が増えたことにより、カツラの質もアップしています。
医療用カツラの進化
以前はカツラを着用しても、すぐに他人からカツラとわかってしまうものが多かったものです。しかしながら、最近では一番難しかった生え際を自然に見えることができるようになり、わかりにくくなりました。
これには、化学樹脂による人工皮膚の開発が大きく寄与しています。
人毛のカツラが最高級と言われていましたが、最近では人毛より優れたと言われる人工毛も開発されました。
残っている自毛となるべく近いものを選び、できるだけ自然に近いカツラが実現されています。
医療用カツラの進化によって、毛髪を失った患者さんたちの生活の質が上がったというのは嬉しい話ですね。社会的な認知や理解も広まり、薄毛治療はますます進化していくことでしょう。
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