髪は皮膚が変化したもの?皮膚の構造を知ろう

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わたしたちの毛はすべて皮膚から変化したものです。実はツメや歯なども皮膚からできているとは驚きですよね!
毛がどうやってできるのかを知るために、皮膚の構造を知ればより理解しやすくなります。

皮膚は2層でできている

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皮膚は「表皮層」と「真皮層」の大きく2つに分けることができます。表皮層とは、表面に近い部分です。化粧品などで「浸透する」と言っているのは、この部分までと言われています。

表皮層の奥にあるのが真皮層と言われる部分で、細胞をちりばめたゼリーのような構造になっています。このゼリーの中を、血管や神経が張り巡らされているのです。

ゼリー部分の主成分はタンパク質で、コラーゲンと呼んでいるもの。繊維状になっていて、身体全体のタンパク質の30%近くを占めています。

コラーゲンの合成

お肌のハリやシワにも大きく関わっているコラーゲンですが、コラーゲンは真皮の中に散らばっている線維芽細胞によって合成されます。これは毛髪を作る際にも大きく関わっていると言われていますので、よく覚えておきましょう。

年齢を重ねると、このコラーゲンを合成する能力が衰えてきてコラーゲンの量が減ってしまいます。
コラーゲンは外から塗ったり、食べたりしてもあまり意味がないのは、皮膚の線維芽細胞によって合成されるからなのです。

皮膚の役割

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2層になっている皮膚ですが、真皮には細胞がまばらにしかないのに対して、表皮には細胞がみっしりとくっつきあって蜂の巣状のシートのようになっています。そして身体全体をこのシートで包んで覆っているのです。

これは、外部からの物質や細菌を身体の中へ入れない役割と、体内の物質を体外に出さない役割を果たしているのです。体内の水分や栄養分がどんどん外に出てしまうと、哺乳類に必要な恒常性を維持できなくなってしまいます。
皮膚は外から身体を守る、最大の臓器なのですね。

髪やつめが皮膚から変化したものとは衝撃的ですが、身体を内外から守っていると考えると納得ですね!わたしたちにとってなくてはならない存在と言えます。

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