美しい髪は男性にも女性にも魅力的ですね。ヘアケアというと、見えている髪の毛の部分を気にしがちですが、実は髪の毛は死んだ細胞なので、後から良くなることはありません。
それよりも、今から髪が生まれる頭皮状態に目を向けていきましょう。
毛根に栄養を与えよう
髪が生まれているのは、毛根にある毛母細胞です。ここは皮膚の内側にあって、血液から栄養をもらって細胞分裂をし、成長して押し上げられて皮膚の外に出て行きます。皮膚の外に出た髪の毛はすでに細胞分裂をせず、いわゆる死んだ状態のため、外側からいくら手入れをしても自分で修復する力はないのです。
美しい髪を育てるには、髪が生まれる毛根に栄養をしっかり与えないといけないのです。
髪の主成分はタンパク質
もちろん、髪に栄養を与えるには食事しかありません。髪に必要な栄養素を食事から摂ることで、髪は美しく成長するのです。
では、髪に必要な栄養素とは何でしょうか?
ひとつは、良質のタンパク質。良質のタンパク質は食品からしか摂取できない必須アミノ酸がバランスよく含まれています。必須アミノ酸が不足すると抜け毛にもつながるので、しっかり摂りましょう。
植物性なら大豆が代表的ですが、肉や魚といった動物性タンパク質もバランスよく摂ってください。
その他の必要な栄養素
タンパク質の他に、亜鉛や鉄分、銅といったミネラル類も欠かせない栄養素です。銅とは聞き慣れませんが、髪を黒くするメラニン色素の合成に欠かせない栄養素です。
また、ビタミン類では特にビタミンB群やビチオン(ビタミンH)を積極的に摂りましょう。ビチオンはエネルギー代謝に関わるもので、不足すると血流にも悪影響が出てしまいます。
これらの栄養素は、サプリメントで摂るより食物を食べることで取り入れるのが理想的です。しかしながら、どうしても取れない栄養素がある場合はサプリメントに頼るのもいいでしょう。
また、ビタミンCやビタミンE、リコピン、カテキン、アントシアニン、イソフラボンといった抗酸化成分も、薄毛予防に繋がるので、積極的に取り入れていきましょう。
生きている以上、食事は欠かせないものですが、髪の健康だけでなく、全身の健康を考えた上でも栄養バランスは本当に重要ですね。
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