健康志向の人も増え、テレビやインターネットでも健康についての情報に溢れる昨今ですが、身体にいい食べ物は知っていても、本当に髪にいい食べ物のことを知っているでしょうか?
相変わらず、海藻さえ食べていれば髪にいいと思い込んでいる人も多いようです。案外知らない食べ物と髪の関係を探ってみましょう。
髪も身体の一部と心得よ
抜け毛や薄毛に悩む人は、ついつい髪に良いモノをと考えがちです。しかし、髪は皮膚が変化したものであり、立派な身体の一部。健康な身体なくして、健康な髪はないのです。
髪に良いと言われている海藻ですが、それは髪の主成分であるタンパク質の生成を助ける働きがあるから。海藻に含まれるヨードが髪を作っているタンパク質を生成するのに必要なのですね。
海藻が髪にいいというのはウソではありませんが、それだけ極端に多く摂っても、タンパク質の材料となるものがないのでは、生成することはできません。つまり、海藻だけ食べ続けても髪にいいとは言い切れないのです。
海藻と一緒に食べたいもの
海藻に含まれるヨードは、タンパク質を生成する機能を助けるのですが、それにはタンパク質を作る材料がなくてはなりません。
タンパク質は数種類のアミノ酸によって構成されていて、中でも重要な役割を担っているのが「シスチン」です。
「シスチン」は肉や魚、チーズや卵といった食品に多く含まれていて、海藻と一緒にバランス良く摂ることが大切です。
しかしながら、いくら髪にいいからといって、これらのタンパク質を摂り過ぎると皮脂の過剰分泌を招いてしまい、頭皮や髪によくない結果となる可能性もあります。
一日に必要な量をバランスよく摂ることが大事なのですね。
髪によくない食べ物ってあるの?
番外編ですが、髪によくない食べ物はあります。それは、脂肪分や塩分、辛いモノ、カフェインなどです。交感神経を刺激する食品は、摂りすぎると髪によくありません。
髪に、というより、全身の健康に良くないから髪にもよくないということです。
だからといって一定の食品を抜いたり、カフェイン断ちをしたところで髪が生えてくる訳ではありません。
海藻は確かに髪にいいけれど、それだけ食べていてもいい訳ではないのですね。身体に必要な栄養素をバランス良く!これが極意です。
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