腸内細菌が薄毛にも大きく関係していることが、ずいぶんわかってきましたね。腸内細菌については、近年の研究でかなり解明されてきた部分もあります。
そして日和見菌と呼ばれる細菌が、抗酸化力の強い水素を発生させているのではないかと推測できるそうです。どういうことか、詳しく見ていきましょう。
腸内細菌の区別
テレビなどでよく目にするのは「善玉菌」「悪玉菌」だと思いますが、さらに腸内フローラという言葉が浸透しだしてからは、そのどちらか優勢な方に加勢するという「日和見菌」という存在も注目されていますね。
しかしこれは、人間の立場から善とか悪とか言っているのであって、腸内細菌たちは、別に宿主のために働いているワケではありません。
あくまでも、自分たちが棲みやすい環境を作っているのです。これらの腸内細菌は、正確には「フィルミクテス門」「バクテロイデス門」「アクチノバクテリア門」「プロテオバクテリア門」の4種類に分けられます。
そして、腸内細菌のほとんどが日和見菌と呼ばれる菌だということもわかってきています。
腸内細菌の関係はトレードオフ?
日和見菌的な働きをするフィルミクテス門の細菌は、増えすぎると悪玉菌に味方をするそうです。その一方で、バクテロイデス門の細菌は繁殖力が強くなると、善玉菌に味方してくれます。
そしてフィルミクテス門が優勢だとバクテロイデス門が弱まり、バクテロイデス門が優勢になるとフィルミクテス門の勢力が弱くなるという、トレードオフの関係にあります。
どちらが身体や髪にいいか、もうおわかりですね?善玉菌に味方するバクテロイデス門優勢の状態が、理想的だといえるのです。
バクテロイデス門が水素を発生させる?
ハッキリと証拠があるワケではありませんが、医学博士の藤田紘一郎氏は著書の中で、このバクテロイデス門の細菌が水素を発生させているのではないかと推測しています。
頭皮と毛球を攻撃するのは活性酸素ですが、活性酸素を撃退するのに最も有効な水素を発生させ、強力な抗酸化力で髪を守ってくれるのですね。
バクテロイデス門の細菌は、食物繊維をエサにするので、食事で取り入れてあげることが大切です。
腸内で水素を発生させるとは驚きですね!
水素が近年健康ブームで大注目を浴びていますが、腸内細菌が発生させてくれるなら、積極的に食物繊維をとりましょう!
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