脱毛と血行は関係ある?もともとは高血圧の薬だったミノキシジルの効果

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男性型脱毛の原因として、血行の悪さを指摘する人がいます。実際に育毛剤として市販されているものの成分には、血行を促進させる成分を主成分としたものが多いのです。
では、脱毛と血行の関係を探ってみましょう。

薄毛治療薬ミノキシジルとは?

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アメリカでは市販されており、日本ではクリニックで処方してもらえる薄毛治療薬「ミノキシジル」は、高血圧の治療薬として開発されたものでした。

しかし、この薬の副作用として「多毛症」が生じたために、脱毛症に効くのではないか?と考えられたのが最初でした。

実際に、脱毛症患者に塗ったところ、とくに脱毛初期の頭頂部で毛が生えることがわかりました。今までの薬剤よりも効果が高く、大変注目されましたが、元通りの太さにまでは回復しないようです。

ミノキシジルの効果とは?

もともと高血圧の治療薬として開発されたのですから、ミノキシジルの効果は血管を拡張させることです。

けれども、他の薬剤より効果が高く、しかも皮膚から取り出した毛包を培養した実験でも効果が見られたことから、血管を拡張させる以外にも作用があるのではないかと考えられています。
研究が進めば、よりよい薄毛治療薬となるかもしれません。

前頭部と後頭部の血行は違うの?

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前頭部と後頭部では脱毛の仕方が違うので、場所によって血行が違うのかは気になるところです。薬剤や特殊な道具を使った実験によると、関係がないとはいえないようです。

また、頭皮は張っている人は薄毛になりやすく、頭皮が柔らかい人は脱毛しにくいという傾向から、頭皮の緊張度合いが血行に影響しているという考え方もあるようです。

しかし、後頭部の皮膚を薄毛になった頭頂部に移植すると、移植された皮膚は脱毛しないのです。もとの場所の血行の条件もそのまま移植された可能性もありますが、もともと遺伝的に違った毛包が作られており、部位ごとに血管の発達を変えるような遺伝子プログラムがあるという説もあります。

いずれにしても、頭部には明らかに部位によって差があり、毛包のタイプや血管の走行が違うようです。そしてやはり、個人差によるものが大きいようですね!

※参考文献 毛髪を科学する 松崎 貴著

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