薄毛産業は完全なる売り手市場?悪質な業者がはびこっていた時代

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10代のうちに薄毛の悩みを抱えてしまった綾小路さん。女性として身体や精神に異常をきたすほど悩み、やがて仲間を募ることで脱却しました。仲間ができて情報交換することで見えてきた、悪質な業者について見ていきましょう。

なんとなく集まったハゲ仲間

それまで必死に隠してきた薄毛をカミングアウトし、たった一人で情報収集を始めた綾小路さん。最初は親しい友人を誘い、やがて5年経過する頃には30人ほどの仲間が集まりました。

しかし、直接話を聞けるのが30人程度というだけで、実際には、それぞれが自分たちの生活テリトリーで独自に情報収集をしてくれるので、情報サンプルがとれる仲間の総数は150人くらいに!

次第に情報網が広がっていったのです。

集まって話す内容はほとんどが愚痴

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なんとなくハゲ仲間が集まって情報交換するだけと思っていましたが、メンバーが増えるにつれ舞い込む情報はほとんど愚痴のような内容。

「どこそこのカツラはすぐばれる」「あの育毛サロンは効果なし」「カツラ作らされてローン地獄」「○○をやって頭皮が腫れた」など、良くない商品や業者といった情報が続々と入ってきたのです。

みんなでよくなぐさめ合ったと言いますが、ここには80年代ならではの問題点があったのです。

業者の売り手市場で悪質業者が多かった?

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80年代は、全国的に有名な育毛メーカーはまら大手2社ほどしかなく、カツラはタブー視されていた時代。薄毛で悩む人の数を考えると、完全な売り手市場で、育毛剤の偽商品で騙された話や、虚偽の効果報告などのマスコミ報道もほとんどありませんでした。

綾小路さん自身やその仲間たちも、カツラや育毛サロンで高額な料金を払わされても、トラブルが起きても、第三者に報告するなんてめっそうもないと思っていたと言います。

悪質業者を咎めるには、自身の薄毛をカミングアウトする必要があり、泣き寝入りするしかなかったのですね。

綾小路さんが作った仲間たちは、このような事態に立ち向かったのでしょうか?独自のネットワークを持っていれば、悪質な業者に引っかかるリスクも減りそうですね。

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