10代で薄毛になり、高級なカツラを試しても全然満足できず、反対に絶望の淵に立たされた綾小路さん。女性であるが故に、薄毛の悩みも深く、摂食障害で身体を壊し、死にたいとまで思うように。
そんな彼女が、勇気を出して薄毛の情報を同胞から集めようと思い立ちました。
一時の恥より将来の美しい髪
髪のことで悩んで心身共に深刻なダメージを受けた綾小路さん。
一時の恥より、将来の美しい髪が大切と思い、決死の覚悟で自分の悩みをカミングアウトし、さらに見せることを決めました。
薄毛の仲間から情報を集めようと思ったのですね。
タブーである薄毛の悩みを、本人に根掘り葉掘り聞くので、最初は驚かれたり、怒らせたりしたと言います。
中には「俺はハゲじゃない」と、誰が見ても薄毛の人に否定されたことも。
しかし、少しずつ話を聞かせてもらえることもありました。
良い情報より同士を得た！
すぐに効果のある良い情報が集まるかと思っていましたが、実際には違いました。
他のハゲラーたちも「TVや情報誌で紹介された育毛剤やシャンプー」を試している人が多く、これといった情報にめぐり会うことはなかったのです。
ところが、情報収集を続けていくうちに、同じ悩みを持つ者同士の親近感や、他の人とは分かち合えないコアな悩みを持つ連帯感が生まれていきました。
気がつけば、髪について語り合える固い絆で結ばれた同士を得ていました。
仲間の存在が精神的な大きな支えに
仲間の存在は、悩んでいるのが自分だけじゃないという心強さと、今まで誰にも相談できなかったことを思う存分話せるという喜びになりました。
相手も同じ立場だから、相手からの視線や劣等感を抱くこともない点も、大きな安心感となったそうです。
仲間の存在が大きな精神的な支えとなり、少なくとも自殺したいとは思わなくなりました。
髪について前ほど悩まなくなっただけでも「少しは抜け毛が減っているよね」と、仲間同士でも話しているそうですよ。
同じ悩みを持つ仲間なら、タブーだった薄毛のことも堂々と話せますね。それだけでもストレスが軽減されたことでしょう。
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