白髪に悩んでいる方は、１ヶ月に１度くらいの割合で染めている人も多いのではないでしょうか？では、カラーリングで髪が染まるしくみをご存知ですか？カラーリングのリスクを知った上で、染める頻度や染める方法を見直してみましょう。
ヘアダイ・ブリーチ・ヘアマニキュアの違い
カラーリングと一口に言っても色んな種類がありますので、まずはその違いについてご説明します。
①ヘアダイ
酸化染毛剤とも言われる医薬部外品です。日本の理美容室で使われているカラーリング剤の80％を占めているとも言われています。
日本人の黒髪は、ただ染料を入れるだけではなかなか思った通りの色に染まらないため、脱色しながら染毛するという２つの働きを利用して髪を染めます。
主に主剤と酸化剤の２つでできていますが、市販のものは混ぜ合わせて使うものが多いようです。
②ブリーチ
脱色剤とも呼ばれる医薬部外品です。毛髪のメラニン色素を過酸化水素で分解して色を抜きます。ヘアダイの脱色作用もこれと同じです。
③ヘアマニキュア
酸性染毛剤で、化粧品に分類されます。シャンプーやリンスで染まるタイプなどもこれに当たりますが、その中で最も染着力の強いのがヘアマニキュアです。ヘアダイより毛髪や頭皮に対するリスクは低いですが、色持ちはよくありません。
カラーリングのアレルギーに注意
市販のカラーリング剤には、「必ずパッチテストを行ってください」という注意書きがしてあります。これは医薬部外品のヘアダイにおいてはとても重要なことです。
このパッチテストは、ヘアダイでアレルギーを起こさないために大切なことで、ヘアダイをする度に行う必要があります。
前回大丈夫だったからといっても、急にアレルギーが起こることがあるためです。数年間使っていても、突然アレルギーが発症する場合もあるので、パッチテストは毎回行ってください。
酸性のヘアダイであっても、アレルギーのリスクはありますので注意しましょう。
カラーリングにも種類が色々あるのですね。好きなヘアカラーを楽しみたいのはわかりますが、その危険性もよく知っておかなければ、将来薄毛で悩むことにもなりかねません。
※毛髪の科学と診断 P99-101
