女性の男性型脱毛症が増えていますが、男性のように特定の部分から薄毛になるのと違い、頭髪全体が均等に脱毛するのが特徴です。このように、女性には女性特有の抜け毛の特徴があるので、そのタイプをご紹介します。
女性の抜け毛のタイプ
①びまん性脱毛症
女性の薄毛で最も多いタイプで、頭髪全体が薄くなり、髪の分け目が目立ったり透けてみえたりするもの。原因は加齢やストレス、極端なダイエット、間違ったヘアケアなどが考えられます。
②分娩後脱毛症
妊娠出産は女性ホルモンの量がかなり変わる時期です。妊娠後期には女性ホルモンが増加して抜け毛が減るのですが、出産後にホルモンバランスが変化するとその記事に抜けるはずだった毛が一斉に抜けるために起こるのですね。
つまり、女性ホルモンが髪の成長期を維持しており、それが出産して休止期に入るために抜けてしまうのです。
③牽引性脱毛症
髪をひっつめるような髪型を長期間することで、特定の頭皮の部分に負担がかかり、その部分だけ脱毛してしまいます。いつも同じところから分けていたり、キツく引っ張ったりすることで起こるので、ポニーテール脱毛と呼ばれることもあります。
④円形脱毛症
自分の毛根を敵とみなしてリンパ球が毛根を攻撃するために起こると言われています。ストレスと関連づけられることもありますが、科学的な根拠はまだ解明されていません。軽微なものから重症なもので様々なパターンがありますが、保険診療になる場合とならない場合があります。
⑤脂漏性脱毛症
皮脂の過剰分泌により、頭皮が炎症を起こして起きる脱毛です。比較的対処もしやすく、まずは正しいシャンプーを心がけ、脂質の少ないバランスのよい食事にするなどで改善されることがあります。皮膚炎と診断された場合は、保険診療となります。
⑥ひこう性脱毛症
フケが毛穴をふさいで炎症が起き、髪が成長できなくなってしまう状態です。原因はシャンプーのしすぎによって皮脂を取り過ぎることと言われています。皮膚炎として診断されることもありますが、過剰なシャンプーや、シャンプー剤そのものの見直しをしましょう。
抜け毛の種類もこんなにあるのですね。原因がわかるものに対しては比較的対処もしやすいようですが、早く専門医に相談することが大切です。
279