一見関係のなさそうなフケと脱毛ですが、実際のところはどういう関係性があるのでしょうか?
フケも脱毛もそのメカニズムを知ることで、適切なケアをすることができます。どうしてフケが出るのか、まずはご紹介しましょう。
フケはどうして出るの?
フケとは新陳代謝によって皮膚の表面の老廃物がはがれ落ちたものです。垢となってはがれ落ちる、お肌のターンオーバーと同じで、誰にでも出る普通のものなのですね。
ところが、目立つようなフケが出るのは要注意。代謝が正常に行われなくなっている証拠でもあり、頭皮が炎症を起こしている可能性もあります。ひどい場合は皮膚科などの専門医に相談した方がいいでしょう。
フケの対策ってあるの?
フケの程度にもよるのですが、ちょっと出やすいという人なら、マメに洗髪をして清潔に保てばおさまることがほとんどです。そして、そのために薄毛になるということもありません。ただ、フケのタイプによっては薄毛の原因となるものがあるので注意が必要です。
以下にタイプ別に説明するので、当てはまる方は早目のケアをおすすめします。
【粃糠性脱毛症】
特長はカサカサに乾いたフケが出るタイプです。皮脂の分泌が低下して、頭皮の水分や脂分が不足しているので、角質層の細胞の結びつきが弱まり、はがれやすくなっています。
このタイプのフケが大量に出ると、毛穴が炎症を起こし、それが毛根下部まで進行して、抜け毛となってしまいます。
ケアとしては、マイルドな保湿力の高いシャンプーを使い、シャンプー後にはオイルやヘアクリームをつけて頭皮のマッサージを時々行いましょう。ドライヤーはできるだけ避けたいところですが、使用する場合にはオイルやクリームなどで油分を補って乾燥を防止してください。
【脂漏性脱毛症】
ベタベタした脂っぽいフケが多い場合は、脂漏性脱毛症に注意が必要です。過剰に皮脂が分泌されるため、頭皮に負担がかかり、毛穴のつまりや細菌の繁殖が起こり、炎症の原因となるためです。
シャンプー剤はオイリータイプにします。殺菌効果の高いフケ用シャンプーもおすすめです。ただし、洗髪後は十分にすすぎをした上で、手早く乾かします。シャンプーの洗浄力が強いため、トリートメントを使うことも大切です。
フケが多いから脱毛するという訳ではありませんが、放置すれば将来の脱毛に繋がるということは間違いありません。適切なケアを心がけましょう。
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