ブラッシングは髪のお手入れの基本だと、ずっと思われてきましたが、今では髪の研究もすすみ、ブラッシングは必ずしも髪にいいとは言えないことがわかってきました。
とはいえ、全くブラシを使わないのも不可能なので、注意点を交えながら、正しいブラッシングの方法をご紹介します。
ブラッシングは脱毛予防になるか?
ブラッシングすることは、髪をキレイにして頭皮のマッサージになると信じられてきました。ところが、最近の研究ではそれは間違いだとされています。
ブラシをかけると髪に摩擦が起こり、表面のキューティクルを傷つけ、頭皮をも傷つけてしまうというのです。特に頭皮に傷や炎症があるのにブラッシングを行うと、より頭皮を傷つけて炎症が悪化したり、別のトラブルを引き起こすこともあります。
頭皮のマッサージどころか、ブラッシングは百害あって一利なし、というのが現在の専門家達の見解のようです。
ブラシの選び方
ブラッシングが悪影響を及ぼすとは言われても、まったく髪をとかさない訳にもいきませんね。髪のもつれをといたり、ホコリや汚れを落とす効果はありますし、スタイリングにもブラシは使います。
そこで、できる限り髪や頭皮に負担をかけないブラシを選ぶことが大切になるのです。
材質は、静電気防止処理のしてあるものか、動物の毛を使ったものを選びましょう。適切な材質のブラシを使うことで、ブラッシングの最大の敵である摩擦を軽減することができるのです。
スタイリングのポイントと注意点
髪のもつれをとく場合は、無理やり引っ張らずにもつれた部分のすぐ上を手で抑え、毛根を引っ張らないように気をつけながらやさしくブラシでときましょう。
スタイリング剤などで髪を保護することも忘れないようにしてください。
絶対にNGなのが、洗い立ての髪にブラシをかけることです。一番傷つきやすい状態の髪を、わざわざブラシで傷つけるようなものです。ブラシを使うなら、髪を乾かした後にしましょう。
抜け毛のためにと、ブラッシングをがんばっている人がいますが、頭皮と髪を傷つけることになりかねないので、十分な注意が必要です。
よかれと思ってしていたブラッシングも、実は髪にとっては傷つく行為だったりするのですね。正しい知識で、正しいヘアケアができれば、髪を健康に育てることができますよ!
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