ヘアケアの基本中の基本は洗髪です。気を使っている人も多いことでしょうが、一歩間違うと、ケアのつもりが反対に髪と頭皮に大きなダメージを与えてしまうのもシャンプーです。そもそもシャンプーの役割ということについて、考えてみましょう。
シャンプー(洗髪)とは?
抜け毛予防には髪を清潔にするということはとても大切です。しかし、よく勘違いされているのが、清潔に保ちたいのは毛髪より頭皮ということです。毛髪より清潔にしなければならないのは頭皮であって、毛髪にツヤを出したり、香りを付けたりするのは二の次三の次のことです。
逆に、シャンプー剤に含まれている二次的な効果を求めた成分には、頭皮や髪に悪影響を与えるものも少なくありません。シャンプーとは頭皮を清潔に保つことと、覚えておきましょう。
シャンプー剤の危険とは?
市販されているシャンプーやリンスの成分表示をみてみると、恐ろしいほどに合成界面活性剤や化学物質が多用されています。それらは、髪をツルツルにしたり、光沢を出したり、香りをつけたりといろんな効果がありますが、効果が髪に残るということは、シャンプーの残留物が頭皮に残っているということです。
頭皮にとって一番危険なのが、このシャンプー剤の残留物なのです。
すすぎをしっかりするようにと言われているのは、この残留物を残さないためであり、十分過ぎるすすぎが必要です。シャンプー剤はできる限り少なめに使い、すすぎはシャワーで5分間程度行いましょう。
シャンプー剤と石けんの違い
一時期セレブも行っていた「ノープー」というシャンプー剤を使わず、お湯だけで髪を洗うことが流行りました。実際に、毎日洗髪する人は、お湯で流すだけで80%の汚れは落ちるため、それで十分とも言えます。
また、シャンプー剤が危険なら石けんで洗えば?と思う方もいるでしょう。石けんとシャンプーの違いは、シャンプーは水に溶けやすくてすすぎやすいという点です。前述したように、残留物が頭皮によくないので、すすぎやすいシャンプーの方が、せっけんを使うよりはいいということになります。
石けんはアルカリ性で、髪のツヤがなくなったり、ゴワゴワしたりもします。シャンプー剤の方が洗浄力が強いので、成分表をよく見て、あまりに強い洗浄力のシャンプー剤は選ばないようにしましょう。
ヘアケアのつもりが、余計に頭皮に負担をかけてしまっていたのですね。あまり洗浄力の強くないシャンプーで、十分なすすぎを行ってください。
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