毛をもつ動物は哺乳類だけ!
私たち人をはじめとした哺乳類の特徴は、少数の胎児を子宮である程度大きくなるまで育てて、出産すること。そして出産した子供を乳で育てることです。
更にもうひとつ!ある特徴があります。
それは「毛」です。
哺乳類以外にも毛をもつ動物や昆虫はいます。ですが毛の構造が違うのです。昆虫や下等生物の毛は、一つの細胞が変化して出来たもので、毛というよりはトゲです。
鳥類が持つ羽毛は、毛とよく似た構造で、毛の作るメカニズムも似ています。ですが羽毛は分枝していて、表面の構造も毛とは異なるため、哺乳類の持つ毛は独自のものなのです
哺乳類には、毛で体を覆われた四つ足の動物、クジラやイルカのように鱗も毛もなく水中で生活をもの、二足歩行で生活をする人間といます。
容姿も中身も生活環境も違うモノ達がなぜ同じ毛の構造をもっているのか?
それはある化石の発見から、私たち哺乳類には共通の祖先がいて、その動物には現在と同じような毛が生えていたと考えられるそうです。
そして哺乳類動物である私たちが進化を繰り返す過程で、毛のあり方というものが各々の生活環境にあうように変化していったようです。
参考文献 毛髪を科学する(発毛と脱毛のしくみ) 松崎貴著
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