皮膚に常在菌がいることはご存知でしょうが、頭皮にも常在菌はたくさんいます。そして、私たちの皮脂をエサにしてわたしたちの皮膚や頭皮を守ってくれているのです。
シャンプーは本当に髪の健康に必要なのか、頭皮の常在菌目線で考えてみましょう。
シャンプーすると頭皮はどうなる?
現在、市販のシャンプーにはほとんど合成界面活性剤が使われています。つまり、強力な洗浄力があるということです。
確かに汚れは落としますが、皮脂や常在菌までキレイに取り去ってしまうのです。そうなると、髪を保湿しコーティングしてくれる皮脂がなくって乾燥し、常在菌がいないので頭皮を弱酸性に保てず、外からきた最近にたいする抵抗力がなくなってしまうのです。
シャンプーの成分って?
シャンプーの成分は
「洗浄成分」「脱脂成分」「保湿成分」「増泡成分」「増粘成分」「抗菌・殺菌成分」「香料」「色素」
などです。
これらは長たらしいカタカナで表記され、素人が見てもよくわかりません。ただ、化学物質の塊であることはなんとなく理解できるでしょう。
これらは、汚れやホコリ、フケや皮脂をよく取り除いてくれます。しかし、強力すぎて髪や頭皮の潤いを保ってくれている皮脂まで根こそぎ洗い落としてしまうのです。
そしてもっと怖いことに、細胞のタンパク質まで変性させるといいます。
理想的な洗髪とは?
石けんで洗うと、1回で皮膚常在菌の約90%が洗い流されてしまうそうです。ただし、ほんの少しでも残っていれば約12時間後にはまた増殖してもとに戻ると言います。
ところが、シャンプーで洗うと皮脂も常在菌もほぼなくなってしまうため、皮膚常在菌は生きていくことも増殖することもできなくなってしまいます。そうして頭皮はバリア機能を失ってしまうのです。
頭皮も毛細血管も、毛球も毛母細胞もダメージを受け、髪がやせたりツヤやコシがなくなり、抜け毛が多くなってしまうのです。
理想はよくブラッシングをし、ぬるま湯で洗い流すこと。強力な洗浄力のシャンプーには気をつけましょう。
シャンプーは洗浄力が強すぎると抜け毛の原因となるかもしれないのですね!
シャンプー選び、洗髪の回数はよく考える必要があるようです。
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