腸内環境を整えたいからといって、ある一定の食物繊維ばかり食べていても、実は思ったように効果が上がりません。食物繊維にも「水溶性」と「不溶性」とがあり、その両方ともが必要だというのです。
そして「排便」を見れば薄毛に繋がってしまう腸内環境がわかるといいます。どういうことでしょうか?
排便量で腸内環境がわかる?
腸内環境の良し悪しが排便でわかるのは、誰もが納得のいくことでしょう。水溶性の食物繊維をたくさん食べているのに、排便量が少ない……という場合は、不溶性の食物繊維が足りていないのかもしれません。
どういうことかと言うと、不溶性の食物繊維には、腸内のカスや細菌の死骸をかすめとりながら、便として外に出してくれるのです。つまり、便の量が増すということです。排便量が少ないと、腸内環境が悪化しているサインでもありますので、毎日チェックしてみてください。
不溶性の食物繊維とは?
枝豆、大豆、インゲン豆、ひよこ豆、小豆、エンドウ豆など豆類に豊富です。また、おからにも多く含まれています。納豆やオクラ、モロヘイヤなどのネバネバ食材にもたっぷり含まれ、しかも水溶性の食物繊維も豊富なので一石二鳥ですね。
豆類とネバネバ食材、これらを毎日食事に取り入れることで、水溶性・不溶性の食物繊維をバランスよく摂ることができます。
他にも、シソ、パセリ、ニラ、キクラゲ、干しシイタケ、キノコ類、切り干し大根などの乾物にも多く含まれています。
アルコール除菌は控えて!
腸内環境を整えようと、せっかく毎日いい食事を摂っても、生活環境から菌を排除しようとなんでも除菌していては、腸内環境にダメージを与えてしまいます。
なぜなら、腸内細菌の最大勢力である日和見菌は、大半が土壌菌の仲間だからです。土壌菌とは土の中だけでなく、わたしたちの身の回りにもあふれています。
適度に腸に入ってくることで腸内細菌を活性化するので、アルコール除菌などで有効なはずの菌を殺してしまわないでください。
食物繊維も水溶性と不溶性をバランスよく摂ることが必要なのですね!清潔に気をつかいすぎると、かえって腸内環境に良くないことも、知っておいてくださいね!
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