現在では、ワカメなどの海藻類の発毛効果を疑問視する人たちもいます。
しかし、医学博士の藤田紘一郎氏は海藻類には毛髪力をよみがえらせる効果があるのではないかと考えているそうです。それは何故でしょうか?
悪玉菌は悪者ではない!
腸内細菌のうち悪玉菌は、CMなどのイメージから悪者とされています。しかし、実は悪玉菌も身体にとって大切な働きをしているのです。例えば大腸菌は腸に病原体が入ってくると、素早く退治しようとするガードマンのような役割を果たしています。また、食物繊維を分解する時、ビタミン類を合成します。
ただし、やっぱり悪さをすることがあります。それが肉や油物ばかりの食事で悪玉菌優勢になった時。腸内で大量に増えた悪玉菌は、腐敗物質やガスを大量につくり、活性酸素を発生させて老化を進め、薄毛を進行させてしまうのです。
悪玉菌によい働きをさせるには?
悪玉菌が良い働きをするのは、食物繊維をエサにしている時、つまり高食物繊維の食事をしていて、善玉菌優勢の時ということですね。
特に水溶性の食物繊維には、悪い菌をおとなしくさせ、多種多様な菌を育て、腸内環境をよくしていく働きがあります。この水溶性の食物繊維こそが、海藻類なのです。
ヤセ菌とも言うべきバクテロイデス門の細菌を活性化させ、水素を腸内で作り出してくれるのです。
海藻類の水溶性食物繊維とは?
水溶性食物繊維とは名前の通り、水に溶けやすくゲル状になる性質のある食物繊維のことです。ワカメや昆布を水に浸けっぱなしにしておくと、ドロドロになって膨らみますよね。腸内細菌は特にこの水溶性の食物繊維が大好きなのです。
その理由は、発酵させやすいから。腸に水溶性食物繊維が入ってくることで、それをエサにした腸内細菌が活発に発酵を起こして、いろんな種類の仲間を増やしていくのです。腸内環境は、善玉菌だけがいればいいのではなく、悪玉菌や日和見菌も必要だということを覚えておいてください。
海藻類には、髪の健康に必要な鉄や銅、亜鉛などのミネラルも豊富に含まれています。このような理由から、やはりワカメは毎日食べたい食品なのです。
昔からの「海藻が髪にいい」というのは、腸内環境を整えることで最終的に頭皮と髪にいいということなのですね!毎日海藻類を食べることを心がけてみましょう。
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