物理的な原因「熱」で、毛髪はどれだけ損傷するのか?

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熱で、毛髪はどれほど傷むのでしょう?毎日お風呂でシャンプーをし、タオルドライし、ドライヤーをかけ、また整髪剤などを付けてブローしたりします。

それに、パーマやカラーリングする時にも、熱を加えたりしますね。一体、熱で毛髪はどのくらい損傷するのか、具体的に見ていきましょう。

熱による毛髪の損傷

熱による毛髪の変化は以下の通りです。

・120℃で10秒→やや湾曲するが毛髪自体に変化なし
・150℃で10秒→気泡を生じ出す
・170℃で10秒→ところどころに膨潤が見られる
・200℃で10秒→ところどころの膨潤が破裂し始める
・250℃で10秒→炭化が始まる

なんだか髪のこげるニオイがしてきそうですが、この結果を「髪は案外強い」と見るか「髪はやっぱりデリケートだ」と見るのかで、将来の髪の痛みが変わってきます。

熱と引っ張り強度による実験

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次に(社)日本毛髪科学協会研究所では、電気アイロンによるテストを行っています。3秒間で140℃から徐々に温度を上げ、引っ張り強度測定器で破断重量に対する低下率を測定しました。その結果によると、

・140℃→変化なし
・180℃→8.4%ダウン
・200℃→24.1%ダウン

ちなみに、150℃でも20秒間にすると12.3%ダウンします。以上の結果から、ヘアアイロンを安全に使うには、120〜140℃がいいということになりますが、この温度では思うようなカールは作れないそうです。

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毛髪の権威の意見としては、なるべく髪を傷めずにアイロンを使うには160℃で3秒で仕上げれば、引っ張り強度1〜2%ダウンで満足のいくカールが出せると言います。ただし、3秒で仕上げるのはプロの技。

たった1秒のオーバーでも髪に大ダメージを与えるので、自分でアイロンを使うなら、ヘアクリームやヘアオイルなどを使って保護しましょう。

女性なら毎日ヘアアイロンをかける人もいるでしょうし、シャンプー後にドライヤーをかける時も、かなりな高熱になります。充分に気をつけて、髪を労ってあげましょう。

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