毛には寿命がある!成長と退縮をくり返す「毛周期」

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毛髪は、「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルをくり返すことで生え替わっています。

このサイクルを毛周期と言いますが、もし毛周期を調節することができたら、髪の毛を増やすことができるかも?!ということになります。

さて、最新の毛髪科学はどうなっているのでしょうか?

髪の毛の寿命

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赤ちゃんの時、お腹の中にいる時にすでにできあがる毛包は、一定のリズムで成長と退縮をくり返していきます。成長期にある髪は、その名の通り、伸びて成長します。退行期は細胞分裂が停止し、細胞が死滅してから急激に細胞の数が減ります。やがて休止期となり、毛は抜け落ちます。そして次の成長期の準備を始めるのです。

つまり、成長期の長さが目に見える毛髪の寿命という訳なのです。

毛周期のそれぞれの長さ

さて、成長期の長さが髪の寿命と言いましたが、実際にはどれくらいなのでしょうか?
・成長期…2〜6年
・退行期…2〜3週間
・休止期…3ヶ月

というのは、ヒトの頭髪の平均だそうです。
また、それぞれの割合も見てみましょう。

・成長期毛…85〜95%
・退行期毛…1%
・休止期毛…10%

と言われています。
ということは、成長期毛が多く、成長期である期間が長いほど、毛が多いということになりますね!

毛周期の調節は可能か?

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毛周期がどのように調節されているかが解明され、コントロールできれば、薄毛に悩む人の明るい話題になりますよね!実は、マウスで詳しく調べられているのです。

成長期の開始や毛幹の形成には、すでに胎生期に分子群やそのシグナル伝達系が重要な役割が果たされているのだそうです。しかしながら、退行期の開始に関わる分子群は、胎生期の毛包形成には影響しないことが多いこともわかっています。

また、毛周期を休止期でとどまらせる機構もあるようで、これもマウスによる調査で明らかになっているところです。

BMP6やFGF18という因子が休止期を維持するため、これがないマウスは成長期が始まるのが速くなったというのです。自由に毛周期を操れる日も近いのかもしれませんね!

特に男性型脱毛症では、成長期の毛が少なくなってしまうことで薄毛になるため、このメカニズムの解明は、大きな治療法の一歩になるかもしれませんね!

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