前回に引き続き、毛髪診断についてその流れをご紹介していきましょう。
ご自分でもチェックし、把握しておいた方がよいヒントがたくさん詰まっています。
もし薄毛で悩んでいるのなら、専門医に相談して毛髪診断を受け、どんな対処をしたら良いのかアドバイスをもらうことはとても有効ですよ!
毛髪診断の流れ(つづき)
前回の記事で⑤番目までご紹介しました。つづきをご紹介していきましょう。
⑥現在の状態
発症時の状態から、その後の経過、そして現在の状態がどうであるのかも重要なポイントです。
発症時と同じような脱毛だが、場所が決まっているのか、びまん的に抜けているのか、いろんな角度から判断していきます。もし側頭部だけに限定されているなら、梅毒などの病気も疑う必要がありますし、進行の速さによっては甲状腺疾患の疑いも出てきます。
⑦毛の長さ・太さ
抜けはじめは太くて長い毛が抜けていたのに、だんだんと細く短い毛が抜け始めたという特徴や、太いままの毛が一度に抜けるという特徴で、脱毛症の種類を見分けていきます。
甲状腺疾患やダイエットなど、多くの原因が関係しているので、よく観察することが必要です。
⑧頭皮の状態
フケが増えるのは、頭部脂漏性湿疹や頭皮の炎症、正常な毛の発育を阻害する物質の発生など、いろんな原因が考えられます。
また、物理的な脱毛の有無や、牽引性・圧迫性の脱毛かどうかもよく観察していきます。
⑨毛髪、頭皮以外
たとえば、男性型脱毛症の場合だと体毛が濃くなるといった症状も現れる場合があるので、ひげや胸毛など体毛の観察もします。
また、円形脱毛症が複数ある場合は、眉毛やまつげに現れる場合もあるので、それもよく観察しましょう。
⑩出産後やピル服用中断がないか確認
女性ならではの抜け毛として、出産後やピルの服用を中断したことが原因の場合が考えられます。
ピル服用中断後でも、3〜6ヶ月はびまん性の抜け毛があるので、忘れないように伝えましょう。
●まとめ
さて、ここまでご紹介してきましたが、まだ毛髪診断は続きます。
第三弾の記事でご紹介していきます。
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