肌の日焼けは気にするのに、髪の日焼けには無頓着な人は多いものです。髪は頭の上にあるので、体の中で一番に紫外線の影響を受けやすいところですから、しっかり意識してケアしていきましょう。
紫外線が髪に与える影響
髪の毛の主成分はタンパク質で、アミノ酸のシスチン結合でしっかり結びついて強度を保っています。しかし、紫外線に当たることでタンパク質が酸化すると、シスチン結合は切断され、髪の外側を守っているキューティクルがはがれてしまいます。
キューティクルがはがれると毛髪は傷んで枝毛や切れ毛になってしまうのです。また、髪の色素であるメラニンも紫外線で分解されて、赤茶色に退色します。
毛髪自体も紫外線で傷みますが、もっと怖いのは頭皮にも紫外線の影響が出ること。髪が生えているとはいえ、分け目などは直接紫外線が当たりやすいので注意が必要です。
5〜8月は曇った日でも要注意!
紫外線の量は春から夏にかけてピークになります。晴れた日はもちろんですが、雨や曇りの日でも紫外線は降り注いでいます。曇りの日でも、晴れた日の60%は紫外線量がありますので、油断しないようにしましょう。
毛髪は頭皮の内部で生まれ、押し上げられることで伸びてきますが、外側に出てきている毛髪はすべて死んだ細胞です。つまり、1度傷んだら自分で修復できないということです。
頭皮を守ることでこれから生えてくる髪は守ることができますので、紫外線対策は十分に行ってください。
紫外線対策はどうしたらいいの?
一番手軽にできるのは、帽子を被ることです。サンバイザーなどではなく、被るタイプのものなら、頭皮も紫外線から守ることができるのでおすすめです。最近は男性でも日傘を差す人がいますが、ヘアスタイルの都合などで帽子を被れないなら、日傘を差しましょう。
どうしてもどちらも不可能な場合には、毛髪や頭皮用のUVスプレーがありますので、出かける前に塗布しましょう。ただし、その日のうちに洗い流して寝ることをお忘れなく。
紫外線は、お肌だけでなく髪にもよくない影響があるのですね。1度傷んでしまうと髪は自力で修復できませんので、傷まないよう紫外線対策は十分に行ってください。
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