ハゲ調査団「ハゲGメン」の代表を務める綾小路まろんさん。彼女は10代の頃から薄毛に悩まされ続けますが、長く豊かな髪への憧れは、どうやら小学生時代のコンプレックスにあるようです。
男子より男らしい?
綾小路さんは、小学校を卒業する頃までは、男子児童に間違われるような風貌をしていたそうです。身長も高い方で、体型も逞しい逆三角形、肌は日やけで真っ黒、髪は男子より短いくらいの短髪だったと言います。
それは、新任の先生がしばらく男子児童と本気で思っていたというくらいのレベル。
残酷な小学生は「男女」とあだ名を付け、からかいの対象となっていました。
学芸会でも男役?
男子より男らしい、かっこいいという理由で、学芸会では「浦島太郎」の浦島太郎役や「織姫と彦星」の彦星役に。
たまにスカートなどを履くと、「女装している子どもがいる」と、通りすがりの人に指をさされたこともあったそうです。
当時、他の女の子はと言えば、髪を伸ばすのが流行っていて、クラスの半数以上がロングヘアだったのだとか。
そして髪にリボンを結んだり、髪飾りを付けたりして、おしゃれ話に花が咲いていました。
本当はその輪に入りたい、自分もリボンを付けたい、と思っていた綾小路さんですが、どうせ「気持ち悪いからやめなよ、らしくないよ」と言われるだろうと、見ているだけで我慢していました。
本当は長い髪に憧れていた
こうして綾小路さんは、外見が男にしか見えないし、性格も男っぽかったことで、家族を含めた周囲から「満足している」と思われていたのです。
まさに、周囲がイメージによって作り上げた「男にしか見えない少女」。
でも本当は、他の女の子たちがするように、かわいい服を着て、長い髪にしたいと憧れていました。
それができなかったのは、自分の外見と、憧れとのギャップがあまりにも大きかったから。もし自分の顔が少しでも女の子らしい顔だったら、スカートも履いたし、髪の伸ばしたと思うと言います。
家族でさえ気づかなかった綾小路さんの憧れ。こうして少女時代にコンプレックスは作られ、美しい長い髪に憧れを抱くようになっていくのです。
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