頭の型を取り、カツラの見積り金額を聞いてびっくり仰天した綾小路さん。まだ10代だったため、保護者にお願いしてカツラを買ってもらいますが、その後どうなるでしょうか。
契約後1ヶ月、ついにカツラとご対面
カツラは高額な上、10代で学生だった綾小路さんは、母親を伴い本契約をします。出来上がりは約1ヶ月後と言われ、その間ウキウキしながら心待ちにしていました。胃けいれんも治まっていたそうです。
ついに、カツラ納品の日。相談室に通されると、カウンセラーがカツラを手にやって来ました。いよいよ、自毛に合わせてカットが始まります。
カツラのカット作業
待望のカツラが来たけれど、まだ全体が長いまま。実際に頭に乗せてみて、自毛に合わせてカットしていきます。オーダーした髪型に合わせて、自毛とカツラをカット。
つむじの位置などで装着する位置を確認しながら、自毛とカツラを整えていき、約1時間くらいでオーダーしたボブカットのカツラが出来上がりました。
ちなみに、カツラは自毛数本とカツラを10数カ所でくくり付けるタイプの常時装着方式でした。
モロバレのカツラ??
カットが終わり、装着も無事に終了。期待に胸膨らませて、雑誌から顔を上げ、鏡を見た綾小路さんは、あまりのギャップに涙がこぼれそうになります。
なぜなら、明らかに自毛との色が違うカツラをかぶった、異様に頭が大きく見える自分がそこに映っていたから。
カウンセラーに感想を聞かれ、
「私の髪の色と違う気がするんですが…」
「頭が大きくないですか?分け目もないし、カツラってばれそう…」
と、言ってみると、カウンセラーは確かに色は違うが、このまましばらく使ってみてと言います。
本当は、今すぐカツラを外して欲しかった綾小路さん。しぶしぶながら数日使ってみることを承諾し、もう1度質問しました。
「これ、カツラってバレてません?」
すると、カウンセラーは
「全然わかりませんよ。すごく自然です。プロの私たちから見てもわからないんですから、普通の人にはほとんどわからないですよ」
と言いました。
この言葉で、綾小路さんはカウンセラーに対して不信感を抱きました。
高いお金を両親に出してもらい、期待しながら待ったカツラに絶望した綾小路さん。どう見てもバレてるカツラを、気に入るはずもなく、期待が大きかっただけにショックも大きかったようです。
再び絶望を味わった気分は、いかばかりだったでしょうか。
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