さて、前回の続きです。初めてのカツラ屋さんの待合室で、男性客と鉢合わせしてしまった綾小路さん。続いてのカウンセリングはどうだったのでしょうか?
カウンセラーの話で心が軽く…
「最近は、カツラもファッション感覚になってきましたからね。着用している人も増えてますよ。男性中心ではありますけど、女性も多いです。女性はダイエットが原因で薄毛になってしまう人も多いんです。綾小路さんはまだいい方よ、もっと深刻な人はいっぱいいるから」と、カウンセラーのトークが始まりました。
待合室の鉢合わせで不安に思っていた綾小路さん、この「もっと深刻な人はいっぱいいる」という言葉に心が軽くなったそうです。私だけじゃない、もっとひどい人もいると聞いて、ほっとしたのですね。
頭の型を取る
パンフレットなどを見ながら、カウンセラーと話をし、早速頭の型を取ることに。これによって見積りが出るのだとか。
機材とともに、もう1人のスタッフが現れ、ゴムかセルロイドのようなものが頭にすっぽり被せられました。そしてマジックで頭上部にラインを書き込んでいきます。
まもなく、型取りは終了、「これで計算してきますね」と言い残し、カウンセラーは奥の部屋へ。
待つこと5分程度で、先ほど取った頭の型を持って再び現れました。
肝心の値段に仰天!
どうやら、理想的なカツラのベースに使用する面積と、髪の長さ、色などで値段が決まるらしい説明を受け、色々と質問しながら計算が行われていきます。
綾小路さんは、あのパンフレットのモデルさんのような髪になれると夢見心地でしたが、カウンセラーが提示した金額を見て仰天しました。
「こ、こんなにするんですか…」
まだ未成年の綾小路さんは、先ほどまでのいい気分がいっぺんに吹き飛んでしまうほど現実に引き戻されました。
「購入するつもりですが、両親と相談してきます」と言い残し、1度家に戻りました。
ここにははっきりと金額が提示されていませんが、とんでもない値段だったことは間違いありません。オーダーメイドの手作りと言えど、10代の彼女にはきつかったでしょう。それほど女性の薄毛の悩みは大きいのですね。
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